動物生理制御学教室 Research and faculty introduction

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動物生理制御学教室

努力に比例した大きな達成感を財産に

田中 実 教授

これまで取り組んだ卒業論文の成果を学科学生および教員の前で発表する卒業論文発表会が開催されました。「原稿を読まずに顔を上げて発表しよう」ということで行なわれていますが、殆どの学生にとって大勢の聴衆の前で発表すること自体が初めての経験であり、その上原稿なしで発表するということには大きなプレッシャーを感じたと思います。発表後の質疑応答もさらに大きなプレッシャーだったでしょう。

しかしこうした発表会があるからこそ、より評価の高い研究をしたい、研究の背景となる知識を深めたいという意欲も強く持てたと思います。入念に準備がされており、パワーポイントを上手に使いこなし、とてもわかりやすいプレゼンテーションと感心させられる発表も多く見受けられました。発表を終えたあとには研究に打ち込んだ努力に比例した大きな達成感が得られたはずです。この経験は卒業後の人生において大きな知的財産となるでしょう。

「相手に正確に伝える」力を磨く機会に

4年 羽深 真里

私は“ウズラEyes absent3の季節性機能の解明”をテーマとし、卒業研究に取り組みました。近年、下垂体隆起葉は日長を伝達する重要な部位として注目されていることから、ここで発現するEyes absent3も何らかの季節性機能を持っているのではと考えたからです。

実験はとても楽しく、気がつけば卒論発表の時期になっていました。発表準備を進める中で、自分の研究内容を“相手に正確に伝える”ことの難しさを実感しました。限られた発表時間の中でどのように説明すればより多くの人に理解してもらえるのか、発表の仕方も含め悩みました。最終的に、対象を“初めて聞く人”に絞り構成しましたが、これには教育実習での経験が活きたと思います。

本番は落ち着いて発表することができましたが、質疑応答のときに早口になってしまったことが残念でした。しかし研究室に所属して2年間、テーマは異なるけれど、苦楽をともにした研究室の仲間と一緒に発表することができ充足感で満たされました。

発表に限らず、日常生活でも自分の意図することを相手に正確に伝えることはとても大切です。卒業論文発表会は、その技術を磨く絶好の機会であったと感じています。

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