学生からのレポート Report

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3年実験講座スタッフレポート

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「子供たちの理科離れ」を防ぐ対策の
1つとして「実験は楽しい」を伝えたい

関将一君

スタッフとして参加した
食品科学科学生によるレポート

3年: 関 将一 「子供たちの目の輝きを見て」

今回の実験講座では、すりつぶした玉ねぎに薬品を混ぜ、凝集したDNAを観察するという1時間程度でできる実験を行いました。参加したどの子も、玉ねぎの刺激で涙を流しながらも夢中になって実験に取り組み、「もう1回やる!」「どうしてこうなるの?」など質問してきたりして意欲的でした。また、同伴されていた保護者の方からも様々な質問を頂き、時にはこちらがしどろもどろになってしまうこともありました。しかし、疑問を投げかけられることで自分がどのくらい理解しているか知ることができ、私達にとってもやりがいのある講座となりました。
さて、この講座は、現在問題となっている「子供達の理科離れ」を防ぐ対策の1つとして「実験は楽しい」という印象を子供に持ってもらおうと開催されたものですが、子供達は前述のとおり、目を輝かせて取り組んでくれましたし、アンケートにも「楽しかった」「またやってほしい」という回答がほとんどでした。これは大変嬉しいことで、自分達が少しでもお役に立てたのなら光栄に思います。
(11月1、2日の学園祭には、当研究室の展示を予定しております。今回の玉ねぎを使ったDNA抽出実験の他に顕微鏡による菌の観察も行う予定です。よろしければぜひお越しください。)

3年: 佐藤 美乃里  「きっかけの一つになれば」

今回の講座に参加した小学生のなかには「実験するのは今日が初めて」という子が多かったので、DNA抽出の仕組みは小学生にとって難しいかな、どうなるかな、と正直なところ始まる前は少し不安を感じていました。
しかし、最初はたどたどしい手付きでビーカーやピペットを扱っていた子供達も、1度DNAの抽出に成功すると、嬉しそうに何度も繰り返してみたり自分から工夫して大量のDNAをいかにして取るか周囲と競ったりしていました。とても賑やかな雰囲気で行うことができて、私も教える側にありましたが、一緒に楽しく実験をすることができました。また、作業だけでなく、先生の説明にも一生懸命理解しようと聞き入る子供達の姿がとても印象的でした。
私が大学に入る以前のことを思い返してみると、たくさんの実験を通して科学に興味を持ったように思います。今回の実験に参加された皆さんにとっても今回の講座がそんなきっかけの1つになれば幸いです。

4年: 安本 駿 「教わる側から教える側に」

今回の実験講座に参加してくれた子供達は、皆真剣に、かつ楽しみながら実験を行っていました。中には「DNAて何?」「この液体はナゼ入れるの?」など、大学生を質問攻めにする子や、試薬の分量を変えるなど工夫する子もいて、「これほどまで熱心に考えながら取り組んでくれるなんて、やった甲斐があるな」と嬉しく思いました。いつもの「教わる側」から「教える側」に立つことになった今回の経験は大変貴重なものとなりました。
また、研究室の学生メンバーが先生に協力するため団結して動き、メンバー間の結束力が生まれる良い機会でもありました。子供達の楽しそうな様子とあわせて来年4年生になる後輩の頼もしい姿を思い出すと、明るく晴れやかな気分になります