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教員からのレポート

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平成30年度 食品安全学教室 卒業論文発表会を開催しました

講師 知久 和寛

 平成31年2月15日(金)に食品安全学教室の卒業論文発表会を行いました。
 この卒論発表会では発表を行う4年生に加え、昨年から卒論研究を開始した3年生(前日には彼らが中間発表を行いました)、そして先日研究室所属が決定したばかりの新メンバーの2年生も加えて、30名ほどの聴衆を前にしての発表となりました。
 今回の卒業研究では、高温加熱食品中に生じる発がん物質アクリルアミド、希少オリゴ糖のカラメル化反応の解析、食品中の放射性セシウムの測定、食用キノコ中に含まれるシアン化合物の分析など食の安全や信頼に関する幅広いテーマを題材にしました。
 緊張した面持ちでしたが、さすがは4年生ですね。2年間の研究活動で得た膨大な成果を2年生にも出来るだけわかってもらえるように、パワーポイントの作図を工夫してくれていたり、実験目的と結果・考察を筋道立てて丁寧に説明してくれていたりと、大学生活最後の研究成果発表にふさわしいプレゼン能力を見せてくれました。
 この経験が、これから就職をして職場でのプレゼンに役立つと信じています。卒業生たちのこれからの活躍を期待しています!

 さて、「学長室だより 第49号(2019年2月15日)」であがっていた「ポジティブコントロール(陽性対照)」ですが、対照実験をする際に必ず用いられる用語です。一般的には「ネガティブコントロール(陰性対照)」と同時に用いられます。いずれも結果が分かっている実験なのですが、たまにポジティブコントロールなのに陽性にならなかったり、ネガティブコントロールなのに陽性になったりする時があります。これは実験方法のどこかでミスした可能性が考えられます。そういったコントロール、すなわち対照群になってくるのが「ポジティブコントロール」「ネガティブコントロール」です。
 ポジティブコントロールをうまく使って研究成果を出してくれた卒業生の皆さんには、今後は社会のストレスをポジティブにコントロールできる術を学んで欲しいなと思っています。

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