分厚い一冊である。そして大判である。内容もインパクトも重量級である。
原著の初版は1987年にアメリカで発行された(この時のタイトルは『Raptor Management Techniques Manual』)。すぐ品切れになったらしい。420ページに及ぶ力作であった。
残念ながら発刊元の猛禽類情報センター(アメリカ)は閉鎖されたが、猛禽類研究財団が改版作業を引き継いだ。タイトルも『Raptor Research and Management Techniques』と改め、もはやマニュアルなどと言う概念を超えた、猛禽類総合書とも呼ぶべき大著として、堂々刊行。その翻訳版である本書タイトルが、原題の直訳なら『猛禽類の研究と保護管理』であるのに、敢えてこうなっているのも頷ける。