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読める!わかる!!面白い!!!カガク英語ドリル
分類番号は407。「夏休み子ども電話科学相談」の藤田貢崇先生(ペンネームが柳下)の本なので手にとったら面白くて! とにかく読みやすくて、絵の解説もわかりやすくて、スルスル頭に入ってくる。いやぁ、やっぱり本ってアイディアだなぁ。

読める!わかる!!面白い!!!カガク英語ドリル

柳下貢崇、David P.Baca、遠藤良子(監修)
2018/09/04更新201806号
「えー、この本は、科学全般、いろんなテーマの英文を読んじゃおう、という本です」
「カガクやろ。『Dashi and Umami』のときは食べ物やったからええけど、科学やろ」
「…というような方に最適です。えー、実は理系のテーマで英文読解がタイヘンなのは、まず単語に馴染みがないところがモンダイなんだよ、というのがコンセプトですね」
「せやろ。生活とあんまり関係なさそうな単語は知らんで当たり前や」
「威張ることかよ!じゃあ聞くけどさ、プレデター(predetor)って知ってるだろ?」
「映画のタイトルやん。シュワちゃんがエイリアンと闘うやつや」
「プレデターって、捕食動物、とか捕食者って意味なんだよ」
「…まんまやんか」
「そう。だからホレ、これで一個覚えただろ。ペニンシュラ(peninsula)は?」
「香港にあるホテルや!日比谷にもあるけど、やっぱり香港のが憧れやわ」
「あれは“半島”って意味で、これもまんまだろ。九龍半島にあるから半島ホテルなんだよ。伊豆諸島とかの“諸島”はisland chainっていうとかさ、言われてみれば覚えやすかったり聞き覚えあったりが多いわけ。そうやって単語数増やしていけば、いずれカガク関連でもとっかかれるさ!ってロジックなわけさ」
「じゃあ、単語帳やんか」
「英文もあって、横のページに訳したのを並んで載せてる。この英文が、けっこうネタ的にも面白い。これがまた、全部オリジナル」
「あ、英文も和訳も、キモになる単語は揃えて赤字にしてるんやな。これはパッと目立ってわかりやすいわ・・・なんか、そのせいか読みやすいわコレ」
「…って、何笑ってんだよ」
「ナマズってcatfishいうんやなぁ。そういえばネコっぽいかなぁ。中国語でフクロウって猫頭鷹いうやん?水にもぐればナマズ、飛んだらフクロウ。ネコって変幻自在やな」
「いや、それを言うなら、キュウリが海にもぐればナマコ(sea cucumber)、馬はタツノオトシゴ(sea horse)、アネモネはイソギンチャク(sea anemone)になるんだよ」
「そっかぁ…いちいち名前考えるのもしんどいし。合理的やな。horsetailが土筆やって。馬のしっぽ、あんなんか?」
「つくしはスギナでもあるんだよ。書いてあるだろ」
「知らんかった! あ、南極と磁石のN極がどっちもnorth poleっていうんも知らんかったわ。へぇぇ…Ecosystemも新手のリサイクルかと思うとったけど生態系って意味なんやな…ああ!ダンゴムシって甲殻類なんか!ムシや思うとったわ」
「ホラな。英語以前に科学のおベンキョウになるんじゃね?」
「正しく活用しとんや。なぁなぁ、ヘビみたいにズルズル滑るのをSlitherいうんやて。だから『ハリー・ポッター』のスリザリン寮のシンボルはヘビなんやな!バックビークの名前もリッパな嘴(beak)からとったんやわ、きっと」
「バックビークはヒッポグリフだろ。体の前半が鷲で後ろが馬だから。Buckって馬がはねあがる動きのことも言うんだよ」
「mimicは擬態するいう意味やて。『ダンジョン飯』のミミックの由来はこれか!なんや、けっこう知っとお単語多いわ。あらためて頭ん中で訳がついたわ」
「だろだろ。でもさ、ひとくちに科学って言っても、いろんなテーマがあるよな」
「ホンマやなぁ。化学反応や物理や生物なんかはすぐ連想したけど、お天気とか星座とか、地震とか。あたしの愛する羽毛恐竜についても書いてある。Feathered dinosaursかぁ」
「おれはこの雷のページがうれしくて…」
「あんたんちの猫、エルブスElvesとスプライトspritesって、雷の名前やったんやな」
「おまえんちのオウムのターくんってなんだよ」
「シャオタオロンのターくんや。小盗龍ってミクロラプトルで、ちっちゃい羽毛恐竜なんや。玉虫色やったんやて。ターくん緑やろ。あ、barometerって指標いう意味だけやなくて気圧計のこともいうんやなぁ。でもこれ、どうやろ。高気圧ってanticycloneっていうんやって。低気圧がcycloneやから。なんや、低気圧が本家って感じがして、どうかと思うわ。高気圧の立場ないやんか」
「…相変わらずどうかと思うポイントがナゾだよ…」


図書館 司書 関口裕子