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シュウカツの友

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デキる人の敬語の正しい使い方

半谷進彦 (アスカ 2009年)
2009/08/12更新 019号
表紙に怪獣が描いてある『社長は食べられました』という本をご存知だろうか。
ぱっくり呑まれてしまった憐れな社長…おいたわしや、という内容ではない。本来なら「召し上がりました」などと言うべきところを「食べる、の敬語だから、食べられる…??」としてしまった失敗例をタイトルにした“敬語本”である。
敬語のポイントは、「咄嗟の判断」というところだ。
どちらの立場が上か、自分の立ち位置は、などをパッと押さえなければならない。
その上で、語彙を選択しなければならない。誰を立てて、誰を低めるか。特殊な言い換えを知っておくのも必要だ(例:行く⇒伺う)。
会話の最中である。一瞬である。そりゃー、失敗もします! 誰だってするのです!
焦ることはありません。
本書では、現在の敬語(敬語も言葉、日々変わっていきます)が丁寧に解説されている。記載が細かいので、どんどん読むと混乱しそうである。自分が「!」と思った記述をメモに取りながら読み、あとでそれをまとめると、自分だけの敬語必殺メモがつくれると思う(ポストイットを挟んでいくだけ、はオススメしない。あとでナニがナニやらわからなくなる)。
一度、ガチンコで向かい合ってしまおう。一生のうちに書く冷や汗が、ぐんと減るはずだ。