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シュウカツの友

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わたし、獣医になります!
アメリカ動物病院記(ポプラ社ノンフィクション 1)

井上夕香 (ポプラ社 2007)
2013/02/27更新 060号
主人公は山口修古さん。アメリカで獣医をしている、バイタリティあふれる女性である。
本書を読むと、アメリカで獣医になるのはものすごく難しい。
費用もかかるし、母国語でない英語で難関を突破しなくてはならない。
が、動物福祉法によって虐待などが厳しく取り締まられるアメリカ社会は日本より進んでいる部分がある。動物保護のボランティアも盛んである。野生動物も多い。
こういった挑戦しがいのある(とも言える)環境で、何より動物を愛する心に満ち満ちたシューコは、ハードな勉強を乗り越え、奨学金もゲットし、研究資金も勝ち取りアフリカにも勉強に行き、と、次々に夢を叶えていく。さらりと書かれているが、とんでもないハードワークである。
それでもこういった過程でアメリカでも獣医になれます、というのが本書を読めばひととおりわかる。また、アメリカの動物事情についても理解が進むのではないかと。
とにかくアッと言う間に、圧倒されながら読み終わった一冊。