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はたらく人びと

日本獣医生命科学大学 日本獣医生命科学大学
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モー革命
―山地酪農で「無農薬牛乳」をつくる―

古庄弘枝 (教育史料出版会 2007年)
2010/03/24更新 031号
中洞牧場について書かれた、もう一冊の『幸せな牛からおいしい牛乳』である(以前、「はたらく人びと」で紹介)。
『幸せな~』は、中洞正さん本人の言葉だが、こちらはノンフィクションライターが綴っている。内容は重複するところもあるかもしれないが、こちらには本人ではかえって語れない内容があるように思う。また、中洞牧場の牛乳やヨーグルトを使っているパン屋さんやケーキ屋さんも登場し、広がりを感じさせる。
(「はたらく人びと」で紹介した『パンを耕した男』の銀嶺食品も登場しますよー)

「山地酪農を語ることで、日本の酪農の現状や問題点を伝えたい」
この強い思いが山地酪農の本には詰まっている。どの本も「伝えたい」一心が見える。静かな革命だが、必要な革命なのだ、ということが、酪農家の方々だけでなく、取材したライターの心を揺さぶるのだろう。
巻末に、本書で紹介した酪農家やお店の連絡先の一覧があるのもそれ故だろう。活用していただきたい。