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はたらく人びと

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仕事の流儀 28人の達人たちに訊く

高任和夫(日経BP出版センター 2004年)
2010/04/23更新 035号
目次を一覧して、あらら、と思った。載っている人がエラすぎる。スゴすぎる。
山川静夫(アナウンサー)、城山三郎(作家)、ドナルド・キーン(日本文学者)、新藤兼人(映画監督・脚本家)、小柴昌俊(ノーベル賞受賞物理学者)、大賀典雄(ソニー名誉会長)、水木しげる(漫画家)、藤沢秀行(囲碁棋士)、C・W・ニコル(作家)、なだいなだ(精神科医・作家)、仲代達矢(俳優)…総勢28人。明治・大正・昭和ひとけた生まれの方ばかり。いちばんお若いのが毛利衛さん(宇宙飛行士・昭和23年生まれ)だった。
大物ばかりである。そもそもの企画が「とびっきりの著名人の高齢者で、現在も活躍中の方に訊く」ということだったそうだから、当たり前か。
で、あるから、読んでいるとあまりにかけ離れた存在で、ため息がでた。本書を「身近に読む」ことはできるだろうか。
たとえば、こういう人たちといっしょにはたらくことになるかもしれない、と思ってみてはどうだろう。取引先にいるかもしれない、あるいは上司になるかもしれない。
つい忘れそうになるのだが「実はすごい人」というのは、社会にでると沢山いる。ほんとにそうなのだ。そうとも知らずに、怒られたり、助けられたり、教えられたりして、赤っ恥をかきながら社会人というのは鍛えられていくのだ。
人を尊敬することを知っているひとは、そのぶんは、つよいと思う。