はたらく人びと

すでに『戦う動物園』という名著がこの「はたらく人々」コーナーに入っている。だから、もう知らないひとはいないのではないかという旭山動物園について本コーナー第二弾。
『戦う動物園』は何度読んでも感動してしまうのだが、しかし映像ってすごいですね。このＤＶＤを見ると旭山動物園の魅力がまた、ドーンと飛び込んでくる。
そして、特に目を奪われたのが飼育員たちの描いた「夢の動物園」のスケッチだった。
羽を切っていない、本来の姿の鳥たちが飛び交う巨大な鳥の楽園。猛獣が寝そべる姿を間近で見られる特製ケージ。ペンギンが空を飛ぶ水槽。
「その絵に描いたモチは、絵のモチとわかっていても、おいしそうだった」という言葉には、胸を打たれた。そして彼らは、そのモチを実際に食べてみせると奮闘を重ねる。

なお、『戦う動物園』にはなかった重要な要素が、このＤＶＤにはあった。その「ぺんぎん館」を実現させるのに重要な役割を果たした、小さな設計事務所とアクリルメーカーである。胸がすくような仕事ぶり、こういう仕事をしたいものだ、と思わずにはいられない。

という、まさに「はたらく人々」に相応しいこのＤＶＤだが、付け加えておこう。
やっぱ、動物園っていいわ。