図書館MENU

はたらく人びと

日本獣医生命科学大学 日本獣医生命科学大学
image

ほんねで語るモノづくり
-食品エンジニアのひとり言-

(日本食品工学会インダストリー委員会 編 2009年)
2011/04/21更新 052号
30人近くの著者が、思うまま、お仕事について書いている。「食に関する開発」とひとくちに言っても、内容はバラッバラだ。
ピーマンのジュースや、アロマックス缶コーヒーや、パック入りご飯の発売に向けての体験談は「これぞ食品開発」という感じだが、商品の加熱滅菌や香り成分の抽出プロセスについての章は、理系そのものだ。また、日本と海外との違い、研究と開発の違い、産学連携の重要性についての章など、体験談というより論考に近いものもある。
「紙缶入り冷蔵パン生地開発」などは、なかなかに涙ぐましい。

「ほんね」であり、書いておきたかった…という実感あふれる「ひとり言」でもある。「開発」するものは「商品」であるから、そこには「ニーズ」「原料」「先行商品」などといった条件が沢山ある筈だ。これはお仕事なのだ。それがひしひしと伝わってくる。