図書館MENU

はたらく人びと

日本獣医生命科学大学 日本獣医生命科学大学
今日も森にいます。東京チェンソーズ 若者だけの林業会社、奮闘ドキュメント

今日も森にいます。東京チェンソーズ
 若者だけの林業会社、奮闘ドキュメント

青木亮輔+徳間書店取材班(徳間書店 2011年)
2014/10/24更新 068号
三浦しをん原作、矢口史靖監督の映画『WOOD JOB! 神去なあなあ日常』に乗っかった?的な、GOOD JOB!な本だが、初版は2011年。『神去』と同じ徳間書店なので、映画でなく原作小説に関連して出された本だろう。
筆頭著者・青木亮輔氏個人の独白でなく、「取材班」によるインタビュー中心のスタイルにしたことで、むしろ青木氏のキャラが立っている。かの東京農大探検部で活躍していたという青木氏が、殆ど絶滅危惧種的な「東京での林業マン生活」に飛び込んでいくさまは、さすがという感じだが、彼ひとりでないのが頼もしい。そんなチェンソーズ立ち上げメンバーや、のちの新人の面々もきちんと描き、この業界に入る若者を可視化した。作業着や機械類の写真も載せているし、東京チェンソーズの「ツリークライミング」活動についても写真付きで紹介している。
そんな、あらゆる意味で「林業マン」への道を開けて見せている本。巻末に『神去』の三浦しをん氏との特別対談も掲載。
タイトルが、宮沢賢治の「下ノ畑ニ居リマス」を連想させて、センスもいいな!
今も、東京チェンソーズは「森にいます」。HPもありますよ。