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地域の「おいしい」をつくるフードディレクションという仕事

地域の「おいしい」をつくるフードディレクションという仕事

奥村文絵(青幻舎 2014年)
2014/11/21更新 072号
こんにち、「地方を元気にする」という言葉を聞かない日はないくらいだ。 それぐらい、この言葉には需要がある。深刻なのはわかるけどまぁ他人事だよね、という方もおられるだろうが、でも今後、大きな仕事になるのは間違いない。
本書でも、需要は多岐にわたっている。いやー、なかなかにバラエティ豊かである。読んでいて、ちょっとわくわくっとするくらいだ。
例えば「老舗ホテルのレストランの復活を助ける」。そりゃ、新メニュー開発とか改装とか、そういったことも勿論だが、それだけじゃなく、デザイナーとのコラボや地元食材の生産者との協力、新たな雇用と人材育成、メディア戦略といったように、どんどん人とモノが関わっていく「ドラマ」がある。“小ぎれいで都会っぽいパッケージの新スイーツ”をつくるだけのおハナシじゃないのだ。
そういう、多方面を巻き込んだ、大きな流れにしてこその可能性。やりがい。こういう仕事を目指すひとがいてもいいような気がする。
万が一、こういう仕事も自分、向いているかも。そう気づいてしまったときにせめて読んでいただきたいので、並べておきます。