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キャリア教育支援ガイド お仕事ナビ 6:動物に関わる仕事

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6:動物に関わる仕事

お仕事ナビ編集室 ( 株式会社 理論社 2015年)
2016/08/02更新 079号
表紙のデザインや字の大きさを見ると、一見、子ども向きの本。
でも大学生にも使える一冊だと思います。本って時々、装丁からナメてかかってしまいますが、それは損をしてしまう。
本書で大きく取り上げられているのは
動物園飼育員、トリマー、水族館飼育員、獣医師
という、4つの職業です。
それぞれ、1日のスケジュールの流れに沿った仕事風景、愛用の仕事道具、実際の仕事場などがカラフルに写真で紹介されていて、そこに「この仕事のやりがいは?」「もっとやっておけばよかったことって何?」「どんな人が向いていると思う?」といった、ポイントを外さないQ&Aがついています。お給料の額について、具体的に書いてあるのもすごい。
動物園飼育員の紹介に登場するのは恩賜上野動物園のゾウの飼育員さん、トリマーさんはトリミングサロンのオーナーさん。水族館飼育員は横浜・八景島シーパラダイスでショーにも出演している海獣担当員さん。そして獣医師としては当欄でも『珍獣の医学』で登場した田向健一さん。なかなか豪華ではないですか。
そのほかに、動物看護師、盲導犬訓練士、ドッグブリーダー、アクアリウム技術者、観光牧場職員、厩務員、競馬調教師、生物学者、学芸員、自然保護官、鳥獣保護員、が「動物に関わる仕事」として、どんな仕事か紹介されているページがありました。

「どんな人が向いている?」の質問に、どの方もニュアンスこそ違え答えているのが「動物だけでなく、人間ともコミュニケートする仕事」「チャレンジし、自分で創意工夫する仕事」と書いてあるのが印象的。これは実は、どんな仕事でもいま重要なポイントなんだな、と、就職本や仕事手記などを読んでいていつも実感します。