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日本獣医生命科学大学 日本獣医生命科学大学

山形県農業共済組合連合会と
連携協力に関する協定を締結しました。

 平成26年7月1日付けで、山形県農業共済組合連合会(NOSAI山形)と本学との間で連携協力に関する協定を締結しました。山形国際ホテルで行われた調印式には、NOSAI山形からは青柳会長理事、酒井参事ら6名、本学からは池本学長を代表に5名が出席しました。
 この連携の背景には、都市型大学である本学が抱える、産業動物臨床教育をどう展開していくかにありました。本学では、獣医学教育の6年制移行後は、大動物ポリクリ実習として病畜を用いた実習を学内で行っていましたが、現在は、諸事情により学内での実施を断念せざるを得ない状況となっています。一方、産業動物臨床教育の場を広げるため、NOSAI山形とNOSAI宮城の協力の下、夏期休暇を利用した臨床現場での実習も行ってきました。NOSAIでの実習は、現場の先生方の往診車に同乗させて頂き、病気の牛などの診断や治療を生で体験できる貴重な実習となっています。
 このような状況の中、獣医学教育改革の一環として、平成24年度より全国でモデル・コアカリキュラムによる教育がスタートしました。このカリキュラムでは、参加型臨床実習の実施が必須となっており、小動物および産業動物の臨床現場に獣医師とともに学生が参加することが要求されています。1学年に100名弱が在籍する本学では、産業動物の参加型臨床実習に関してはNOSAIの協力なくしては実施できないのが現状です。そこで、長年にわたり協力関係のあるNOSAI山形との関係をより強固なものにするため、この度、連携協力に関する協定を締結することになりました。
 この連携協定は、獣医臨床教育および学生実習に関する連携と、学術研究における本学とNOSAI山形との交流の二つの柱からなっています。これにより、参加型臨床実習でのより強い協力関係が構築されることが大いに期待されるとともに、学術研究分野においても、これまで以上に密な情報交換が行えることで、NOSAI山形に貢献できるようにと願っています。

(獣医学部 獣医学科 臨床獣医学部門治療学分野I 教授 小山秀一)