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動物科学科太田教授が「平成26年度日本家禽学会学会賞」を受賞しました!

 本学応用生命科学部動物科学科動物生産化学教室の太田能之教授が日本家禽学会(小野珠乙会長)より「学会賞」を授与された。日本の養鶏産業からアジアの家禽研究をリードする学会であり、太田教授は「ニワトリ胚および初生ヒナの栄養改善による生産能の向上」という研究課題で受賞となった。本研究の始まりは大きい鶏卵は孵化したヒナは大きく、成長・増体も良好であるという論文であった。大学院の博士後期課程を終えて、本学に入職したばかりの太田教授は孵化前後のニワトリの栄養環境が孵化後のヒナの成長や形質に影響することに着目し、種卵への栄養素投与法の標準化を検討した。孵化前後の栄養・代謝が孵化後のヒナにおいて重要であることを示し、in ovoアミノ酸投与により孵化時のヒナの卵重比での体重が改善に成功した。そして、孵化時体重の改善量が投与アミノ酸量をはるかに上回ることを示した。産業界でも種卵への栄養素添加の重要性を理解し、ワクチネーションシステムを用いて、In ovo栄養素投与を実現に向けた開発が行われている。また、産卵鶏の孵化場から餌付けまでの時間を慣例より12時間早め、早期栄養を摂取することで免疫成績向上に効果があることも示した。さらに、代謝に影響する要因として水分環境の検討することにより、孵卵環境で栄養代謝のコントロールに成功している。このように養鶏産業で応用される栄養研究へと発展し、この一連が評価につながった。
 本研究が今後ますます幅広い視点から進展し、家禽業界にさらなる技術革新を導くものとして期待される。

動物科学科 動物遺伝育種学教室 准教授 古田洋樹

(右:太田能之教授、左:日本家禽学会 小野珠乙会長)