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【取材日誌】野生生物保全センター講演会「アライグマとどう向き合うか?」

 3月10日(日)13時半より多摩動物公園内にある東京動物園協会の野生生物保全センターが開催する講演会「アライグマとどう向き合うか?」で日本獣医生命科学大学から加藤卓也講師(獣医学部獣医学科)が講演を行いました。

▲多摩動物公園ウォッチングセンターの動物ホールで講演。多くの皆さまが講演を聞きに来てくれました。

 はじめに、外来種であるアライグマは一般家庭を含め各地で飼育するために日本にやってきた後、飼育個体が逃げ出したり、捨てられたことによって日本に定着したことの説明がありました。
 アライグマの生態やこの10年で3倍近く増えていることや生息区域等の状況、アライグマによる様々な被害について動画も交えてお話してくれました。

 加藤講師はアライグマによる農作物被害でもっとも特徴的なものの一つに「スイカの食害」を挙げており、スイカに前肢を入れる丸い穴をあけ、すくうようにして食すと説明していました。スイカを割るとアライグマの爪あとがしっかり残っていることも多いそうです。
 実は、このスイカの模型は本学ワイルドライフ・ミュージアムで見ることができます。現在「野生鳥獣による農作物被害」をテーマにした企画展を行っており「スイカの食害」の模型の他、加藤講師が描いた「アライグマの足跡」も見ることができます。(本企画展は2019年4月末まで開催中。)

 明治以降海外から日本に持ち込まれ、生態系、人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすものである特定外来生物はアライグマだけではなく現在132種類の動物と16種類の植物が指定されています。生きものを飼うということを今一度考える機会となりました。

 取材にご協力いただきました野生生物保全センターの荒井寛様をはじめ、多摩動物公園スタッフの皆様には、この場を借りて感謝申し上げます。

(学長室・企画調査課)

▲ワイルドライフ・ミュージアムでもアライグマによる農作物被害の展示。
アライグマは、古い日本家屋が好きで入り込むことがあり、ワイルドライフ・ミュージアムでも再現されています。家屋についている足跡は加藤先生が実際の痕跡写真に基づいて作りました。

▲講演中の加藤卓也講師

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