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学長就任挨拶

 平成28年10月より学長として、その重責を担うことになり、身が引き締まる思いであります。
 社会における大学の存在意義が、日本国内に、とどまらず幅広く活躍できる人材の育成を求めるという現状にあり、価値観の多様化、多文化共生が進み、物事を多角的にみる力をつけなければ世界で通用しなくなる時代に突入しています。
 いつの世も学生の志は高く、希望に溢れ、多くの知的刺激を求めていると考えます。大学に入ることがゴールのような風潮もありますが、これは、日本全体で見直していくべき課題であります。本学は、他大学に比べ、学生に対応する教職員数が多く、学生同士、教職員との距離が近いという学生にとって大きなアドバンテージがあり、「学生を均一化せず、その多様性を認め、個性を生かし伸ばすこと」を特徴とし、互いに刺激しあえる環境を整えてきました。さらに開学以来135年という歴史を持ち、世に多くの人材を輩出し続け、その貢献度も高く誇るべきものがあり、伝統の積み重ねが、新たな発展を生んでいます。
 大学で学んだ知識が即社会で通用することは少ししかないかもしれませんが、学生が、「自分で主体的に考える習慣」、「状況に対応する力」、「解決するプロセスを導き出す力」「意思決定する力」を身につけることが大学教育の重要な使命であると考えます。何もないところからは、何も生まれません。学生自身でしっかりとした目的を持ち、自分を鍛えたいという気構えがスタートであることを踏まえ、大学として、教員と学生が双方向で切磋琢磨していける環境を考えマンネリ化させないことが必要であると考えています。知的好奇心が学生の探求心を深め、学生の豊かな発想を生み出すきっかけとなり主体的な取り組みが始まると確信しています。大学は、短・長期スパンで視点を定めての教育を継続することで、「無から有」が育ち、学生が必然的に「受動的な学び」から「能動的な学び」へと自らを鍛えるようになっていくと考えます。
 学生がそれぞれの未来を託して大学を選択し学業に励み、大学生活を送っていることを心にとめ、期待に沿えるように尽力していきたいと思っておりますので、今後とも皆様のご支援をよろしくお願い致します。

日本獣医生命科学大学
学長 阿久澤良造