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平成29年度 入学式 式辞

 本日、新入生の皆さんを迎え、平成29年度入学式を挙行できますことは、本学にとって大きな慶びでございます。日本獣医生命科学大学そして大学院に入学された皆さん、入学おめでとうございます。教職員一同、心から歓迎いたします。これまで皆さんをささえてこられたご家族の方々には心から敬意を表するとともに、お祝い申し上げます。
 また、学校法人坂本理事長をはじめご来賓の皆様、ならびに同窓会、父母会役員、名誉教授の皆様のご臨席を賜り、誠に有難うございます。
 日本獣医生命科学大学は、明治14年に開学以来136年の歴史を持ちます。学是を「敬譲相和」とし、「謙譲と協調、愛と倫理を育む科学の創成」を目指し、2万人を超える卒業生を輩出してきました。本日より、日本獣医生命科学大学に皆さんのフレッシュな息吹を吹き込み、歴史と伝統に更なる一歩を刻んでください。期待しています。

 さて、何事にも最初はあります。皆さんは、生れてから、いろいろな新しい経験を積んでこられました。家庭、学校という環境のもと、多くは、与えられる経験を通して学び、年月を経ながら、それらを土台とし、自ら考える力を獲得してきました。本日より、大学というステージにおいて、新たな経験が始まります。大学生活にどのような思いを描いておられるかは、それぞれ異なるでしょうが、本学の学生としての一歩を踏み出したことは、皆同じです。受験というストレスから解放されて、ほっとされていることは推察できますが、時間は刻々と流れています。今は、想像できないかもしれませんが、学生でいられる時間はそんなに長くはありません。大学は、高校までと違い、目標が明確にあります。専門分野に特化して、皆さんの興味、関心の深い学業、研究に取り組んでいくことができます。そして、大学院生は、新たな気持ちで真摯に研究と向き合い、目標達成を目指してください。本学の環境は、コンパクトなキャンパスで、教職員と学生、学生同士など距離感が近く、個人が多数の中に埋没してしまうことは、ほぼありません。皆さんが、やりたいこと、知りたいことを望めば、それを達成できるように尽力致します。学生たちの活気あふれるエネルギーが、さらに大学の未来を切り開く力になると確信しています。

 日本人の特性のように言われますが、「マニュアルどおり」「横並び思考」は、やめましょう。世界的に求められている、「想像力・イマジネーション」もう一つの「創造力・クリエイティビティ」そして「行動力」「柔軟性」「コミュニケーション力」を鍛えていきましょう。この様々な能力が一朝一夕に身につくはずはありません。また、得意、不得意もあるでしょう。しかしこれらは、経験で身につけられます。大学生活は、これらのスキルを身に着ける絶好のチャンスです。学業・研究・部活動・サークル活動・イベント実行委員・ボランティアなどいろいろな体験を通して、自分で考え、行動する習慣を積み上げていくことで獲得できます。とは言っても、そこには、必ず「失敗」がつきものです。失敗は、つらい体験です。やらなければ良かったと思うくらい心を落ち込ませます。しかし、この「失敗」こそがスキルを手に入れる早道でもあるのです。「失敗」は、そこを乗り切るために何をするかを考えるチャンスであり、次のステップに進むための必然であると捉えてほしいと思います。やったものだけが味わえる達成感、失敗も達成感につながる土台となります。今、何がやりたいのか漠然としてわからない人は、とにかく勇気をもって、一歩踏み出し挑戦してください。大学生活が、社会に出るまでの通過点にならないように、自分の人生であることを心に留めてください。大学院生は、4年間、6年間を積み上げてきたものをベースとし、これからは、さらに社会貢献を意識し研鑽を積んでください。
 日本獣医生命科学大学は、学生が有意義に過ごせるよう教職員一同努力していく所存です。

 最後に、ここに集う新入生へ、私からのメッセージとして「何事にも最初はある。失敗することを恐れず、一歩踏み出し、自分で何かをつかみ取ってほしい。」この言葉をみなさんに贈ります。
 本日は、誠におめでとうございます。

平成29年4月4日
日本獣医生命科学大学
学長 阿久澤良造