第28号:「頑張れ!ゆきちゃん」パート②
栗田 豊二(主任研究補助員)
2008/6/16 更新
夢の一つ目は『年間を通して美味しいラム肉を供給できる品種を作り出すこと』です。実は、『ゆきちゃん』の父親は緬羊の中で最も肉質の良いことで知られるサウスダウン種、母親は日本ではとても珍しい通年繁殖が可能なポールドーセット種なのです。『ゆきちゃん』が両親から良い方の血を受け継いでいたとしたら、年間を通して美味しいラム肉の生産ができる品種(仮にサウスドーセット種)が誕生するかもしれないのです!!
夢の二つ目は、『犬、猫に代わるエコロジーペットを目指すこと』です。昨今、地球温暖化や自然災害のために農作物の不作、あるいは経済的な投機の対象として農作物の奪い合いによる食料価格の高騰などで、世界は将に食糧危機の様相を呈しています。近い将来、日本においてもその余波は愛玩動物である犬や猫などのペットフードにも影響を及ぼすはずです。そこで人類と食料が競合しない草食動物の中で、サイズが適当で、人に良く馴れ、可愛くて、穏やかで、害を与えない緬羊が、人間と共存し飼い主に安らぎを与えてくれる伴侶動物的存在になれないだろうかと考えています!!
写真は本邦初公開、牧場実習で訪れた学生達の前で『ゆきちゃん』が「つけ」「まて」「まわれ」「おて」の芸を披露してくれたものです。リードも鞭も怒鳴り声も必要ではありません。生後6ヶ月。今後どれほどの芸を覚えてくれるのかはわかりませんが、これからも優しく接し共に夢を見ながら歩いていこうと思っています。次回の「頑張れ!ゆきちゃん」パート③では、調教方法についてお話したいと考えています。







第60号 20100714












