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第120号:2Z農場実習が無事終了しました!

撫 年浩(准教授/動物栄養学教室)

2014/09/17 更新
牛の散歩
 動物科学科では、選択必修科目として農場実習があります。この実習は、富士アニマルファームにおいて実際に産業動物を用い、飼養管理、動物の取り扱い、今後の研究等で必要な技術を習得するものです。参加人数は、実習の効果・安全性を考慮し、1回を28名とし、7名で1班を編成し各実習を順繰りにこなしていきます。今年度は、8月5日から3泊4日、9月1日から、9月8日からの計3回行いました。特に今年度は1回目と3回目が男子5名、2回目は男子が15名と男女比に偏りがありました。
 実習内容は、1日目は午後から家畜品種の説明と畜舎施設の説明が行われ、夕方の作業では、早速搾乳をはじめとする飼養管理等の作業となります。また夕食後もこれからの飼養管理で最も重要な衛生管理の講義を受け、1日目が終了します。
 2日目以降の実習は朝5時から恒例のラジオ体操で一日が始まります。2日目、3日目の実習では、動物の取り扱いや今後の研究等で必要な技術を習得する実習が中心となります。繁殖の実習では、牛の直腸から実際に手を入れ子宮頚管を確認します。これはさすがに初めての学生ばかりで直腸の締め付けやその暖かさに“ワー・キャー”言いながらの実習となり、良い経験になったと思います。また、綿羊の毛刈りでは、毛刈りをする前の追い込みや保定のやり方に苦労し、汗だくになりながら綿羊と格闘していました。さらに、2日目の夜は「畜産振興を行うためにはどのような技術や施策が必要か」というテーマで各班に分かれ討論し、プレゼンテーションをします。これは教えられる実習ではなく、今後の畜産をどのように振興していくべきか自ら考え、説明する力をつけるもので、今後の学生にとって良い実習と思います。ちなみに、毎年1回目に高大連携として参加している長野県立南安曇農業高校の生徒さんはこのプレゼンテーションの模造紙を持ち帰り校内に掲示しているそうです。
 最終日は近隣在住の酪農家の中島邦造さんに来ていただき「資源循環」と題して講義を行っていただいています。この中では、恒例の“生糞をじかに握り”その感触とにおいを体験します。さらに、その手を堆肥に差し込むと不思議なことににおいがほとんど消えます。このようなことを体験し、有機物としての自身の行く末を考える講義となります。
 そのほかにもさまざまな実習が組み込まれており、学生にとって貴重な体験になっていること、将来に向けて参考になっていることを期待します。今回は3回とも“おとなしい”学生が多く、興味ややる気を表に出すまで少々時間はかかりましたが、最後には全員が一皮むけたように感じました。この経験を、次回どこかで実習をする際に生かしてほしいと思います。実習をよりよく充実したものにするには指導者だけでなく受講する学生の興味とやる気も重要と思います。
実習牛に餌をあげています。

実習牛に餌をあげています。

牛の直腸に手を入れています。

牛の直腸に手を入れています。

畜産振興について各班で討論しています。