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第131号:牧場勤務を振返って…

長田 雅宏(講師/富士アニマルファーム)

2015/03/16 更新
 4年間の集大成といえる卒業論文発表会も終わり、東京のキャンパスでは新年度を迎えるための準備に入っている頃だと思います。山梨県にある富士アニマルファームでは、この時期でも雪に見舞われることもありますが、来客が少なく、平穏な日々が続きます。私の着任当時(2002年)は、古い牛舎(あえて歴史的建造物と呼びますが)での搾乳から始まる体力勝負の毎日でした。人里離れたこの土地で唯一の楽しみは、農家との交流で、時がたつのも忘れ話し込んだこともありました。そんな思い出のある牧場を去る日がいよいよ近づいてきました。私はこの4月1日から、本学応用生命科学部動物科学科に異動します。
 今は新たなスタートを目前に、牧場での13年間のいろいろな出来事を静かに振り返っています。思い起こせば、13年前、富士アニマルファームに就職してから今まで、飼養技術も近隣の農家の方々には到底及ばず、いろいろ模索する日々ではありましたが、牛とともに多くの有意義な時間を過ごすことができました。
 特に共進会への参加は、結果はともあれ、私が成し遂げた最も価値のある仕事と自負しています。一昨年参加した第12回中部日本共進会で、部門最優秀賞に輝いた牛を引く学生の成長した姿を見て、今までのいろいろな思いが込み上げてきました。また、山梨県共進会で、リザーブチャンピオンに輝いた時の学生の涙は、何ものにも代えがたい勲章となっています。
 さらに、この10年余りは自分磨きのため大学院にも通わせていただきました。これらの経験はすべて富士アニマルファームに勤務させていただいていたからこそ叶ったことです。
 私はこの4月1日から、東京のキャンパス内にある動物科学科システム経営学教室に異動します。牛のいない生活に戸惑いを隠せませんが、大学の発展に力添えができるよう頑張っていきたいと思います。吉村牧場長をはじめ牧場教職員の皆様には、公私ともども長い間お世話になりました。ありがとうございます。