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第134号:獣医保健看護学科1年次牧場実習(前半)

      -学生スタッフとして牧場実習を終えて-

大学院獣医保健看護学専攻 博士後期課程2年次 小野沢 栄里

2015/06/11 更新
 私は、5月11日から13日までの3日間、「学生スタッフ」としてこの実習に参加しました。私が学生スタッフとして参加するのは今年で4年目です。獣医保健看護学科では、卒業までの4年間のうち産業動物を扱う実習が1年次のこの実習しかないので、2泊3日という短い期間ではありますが、この貴重な機会を最大限に活用して、沢山のことを見て、触って、感じてもらえるよう精一杯サポートしたつもりです。
実習初日の朝の集合時間に続々と集まってくる新入生たちの顔は、新しい環境に対する不安もありつつ、これからの学生生活への希望に満ち、とても輝いて見えました。そんな新入生たちの顔を見ているうちに、これから始まる3日間を少しでも有意義なものにしてあげたいという気持ちが湧いてきました。
私は、牧場では朝と夕方に「牧場作業」、日中は「牛の一生」の補助につきました。
「牧場作業」は主に牛舎の掃除と牛たちへのエサやりですが、牛の数が多いため時間と体力の勝負です。特に、エサやりは、様々な時期の牛に与えるエサがそれぞれ異なるため、1頭1頭何を食べているのか確認をしながら間違えないように与えないといけません。新入生たちは皆、はじめて使う様々な道具の扱いに苦戦しながらも、着実に作業をこなしていました。また、牧場スタッフの方からの堆肥の役割、作り方や種類などに関する説明にも真剣に耳を傾けていました。
「牛の一生」では、搾乳舎や仔牛のいるカーフハッチがあるところを回りながら、牛の生体の不思議(胃が4つあることや反芻すること等)や乳牛の一生について学びました。また、仔牛に頭絡を付けて犬の散歩のように牧草地を一緒に歩く「仔牛の散歩」では、元気いっぱいの仔牛に引っ張られながらも、しっかりと手綱を持って歩く新入生たちの笑顔がとても印象的でした。
散歩が終わると次は牛の直腸検査を体験しました。新入生たちは、初めて見る衝撃的な光景にとまどいながらも、実際に自分の手で生きた牛の臓器に触れ、その感触や直腸内の温かさを体感していました。私が1年次の時は、直腸検査が実習内容に組み込まれていなかったので、こんな貴重な体験ができる今の1年生達をとても羨ましく思います。
ほとんどの学生が牛と触れ合ったことがないため、はじめは恐る恐る近づき、予想外の動きに驚きながら接していましたが、皆動物が好きで入学してきただけあって、あっという間に牛との距離を縮めていきました。
今回の実習を通じて、新入生の皆さんが、「家畜や畜産がもたらす恩恵」や「いのちの尊さ」について少しでも学び取ってくれたら幸いです。できればまた来年も、このやりがいのある実習に学生スタッフとして参加したいと思っています。