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牧場だより「継・いのち」 第135号 | 獣医保健看護学科1年次牧場実習(後半)
第135号:獣医保健看護学科1年次牧場実習(後半)
-学生スタッフとして牧場実習を終えて-
大学院獣医保健看護学専攻 博士後期課程1年次 生野 佐織
2015/06/11 更新
5月13~15日の3日間、獣医保健看護学科1年次の富士アニマルファームでの牧場実習に、学生スタッフとして参加させていただきました。学生スタッフとしての参加は今年で4回目でしたが、毎年、学年の色が変わるため、今年はどんな1年生と一緒に実習ができるのかとても楽しみでした。
牧場実習では、朝夕の作業として、搾乳、牧場作業、犬学、羊の毛刈りを行い、日中は、牛の一生、動物の比較、乗馬、自然観察を行いました。
「搾乳」の実習では、多くの学生が初めて牛に接するにも関わらず、怖がることなく自ら牛に近づき搾乳する姿を見て、大変頼もしく思いました。今回の搾乳体験を通して、普段、当たり前のように飲んでいる牛乳も、実は様々な工程を経て出来上がっているということ。
また、牧場スタッフの方達の愛情を持った牛への接し方などを見て、命の大切さを感じることができたのではないかと思います。
「牛の一生」の実習では、搾乳牛の泌乳量や期間、妊娠から出産、子牛の成長などについて学びました。そして、牛の直腸検査の実習では、最初は躊躇していた学生たちが、思い切ってやってみると、「わぁ~すごくあったかい」と感動している姿を見て、私も1年生の時、「動物ってこんなに温かいんだ」と感動したことを思い出しました。
「乗馬」体験では、最初は緊張のあまり顔が強張っていた学生たちも、馬に乗っているうちに、徐々に表情がほころんできて、最後には笑顔になっていました。今回は手綱操作も体験できたので、自分よりも大きい動物を操る難しさを感じて貰うことができたと思います。
獣医保健看護学科で、産業動物と触れ合えるのはこの牧場実習だけです。この貴重な実習で学んだ、産業動物に触れる時の注意点や緊張感を持った接し方などを、是非今後の講義や実習、さらには将来に活かしていってもらいたいと思います。日頃、小動物臨床にしか接していない私にとっても、今回の実習はとてもいい刺激になりました。私自身も1年生同様、新たに学べたことを、大学の付属医療センターや今後の実習に活かしていきたいと思います。本実習に関わられた牧場教職員の方々、獣医学科および獣医保健看護学科の先生方、そして動物達には心から感謝したいと思います。