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第150号:-高大連携事業-
       日本獣医生命科学大学 動物科学科2年次農場実習に参加して2

(長野県南安曇農業高等学校生徒、教諭)

2015/11/09 更新
長野県南安曇農業高等学校 生物工学科 動物バイオテクノロジーコース 2年 江川 惟
 私は9月6日から10日の4日間、山梨県にある富士アニマルファームへ研修に行ってきました。4日間ずっと大学生の班に入れて頂いて研修をしました。私は、人見知りで大学生の方達と喋れるか不安でしたが、たくさん喋りかけてくださり仲良くなって楽しく研修ができました。
 1日目は、衛生管理のお話しを聞き、施設の説明などをしていただきました。自分の学校とは比べ物にならないくらい広く、乳牛や馬や犬など学校にはいない動物もたくさんいて、様々な種類の動物を一気に見ることができてすごく貴重な体験ができました。夜は、牛乳の消費量が年々減少しているので消費量を上げるためにどのようなことをすればいいか班ごと話し合いました。
 2日目は、まず搾乳を体験させて頂きました。学校には肉牛しかいないので搾乳は初めての体験でした。初めて触る牛の乳は温かかったです。搾乳機を使うのはとても難しかったけど、最後の消毒まで出来てよかったです。搾乳機に手を入れたときは、手がギュッギュッとなりました。牛はこうやって搾乳されているのかと少し牛の気持ちになれました。搾乳が終わったら次に子牛にミルクをあげました。最初に手を吸わせてから、ミルクをあげました。手を吸わせたとき搾乳機に手を入れたときと同じ感じがしました。聞いてはいましたが本当にそうなのだと、改めて実感しました。次に、馬舎の掃除をしました。馬のフンは牛などのフンとはちがってあまり臭いがしませんでした。これは、馬は敵から逃げるために自分の痕跡をあまり残さないようにするためだと教えていただきました。掃除が終わった後は乗馬をしました。馬の背中に乗ると目線が高くなるため、景色を眺めるのが楽しかったです。最初はただ歩いているだけでしたが時々小走りもしました。小走りをするとおしりがドンドンとなって少し痛いな、と感じましたがとても楽しくてもっと乗っていたかったです。乗馬の後は馬のブラッシングやマッサージをしました。蹄の掃除の仕方も教えて頂きました。マッサージは目の後ろのところや、額のところなどが気持ちいいそうです。馬は気持ちいいと鼻がふくらんで面白い顔になります。ですので、馬の顔を見ながらどこが1番気持ちいいのか探しました。そうしているうちに時間になってしまいました。もっと沢山やりたかったです。
 3日目は、ヒツジの毛刈りを行いました。1回学校でも行ったことがあるのですが学校で体験した時はただおさえているだけでした。初めて毛を刈ることができてよかったです。学校ではバリカンを使いましたが、今回は毛刈り専用のハサミを使いました。最初は皮膚を切ってしまいそうで、怖くてゆっくりとしかできませんでしたが、だんだんと慣れてきて、最初よりは早くできるようになりました。保定の仕方も学校で行ったものと違って1人で押さえられるか心配でしたが、教えてもらいながら1人でも押さえられたのでうれしかったです。
 4日目は、ヒツジの毛で毛糸を作りその毛糸で魔除けを作りました。毛糸を作るとき太さがすごく太くなってしまったり細くなってしまったり、ばらばらになってしまいました。いろんな色を使って作っていたのですが、色を変えるときが難しくて途中で切れてしまうことがありましたが、なんとか完成させることができました。魔除けが完成した頃、タイミングよく牛の分娩がはじまりました。分娩をみるのははじめてで、どんなふうに生まれるのかとても楽しみでした。私が見に行ったときにはもう前足が少し出てきていました。それから間もなくして新しい命が生まれてきました。新しい命の誕生の瞬間を間近で見ることができてとても感動しました。そして、自分が生まれたときのことや自分が産むときのことなどいろいろな考えが浮かびました。
 私がこの4日間で学んだことを、これからの農業の授業や普段の学校生活でも活かして頑張っていきたいと思います。


長野県南安曇農業高等学校 生物工学科 動物バイオテクノロジーコース 2年 赤羽 南美
 私は、9月6日から9日、3泊4日で山梨県へ郊外研修に行きました。2日目からは朝4時に起きることになるので、たくさんの不安と緊張、期待を抱いて学校を出発しました。
 私が今回、郊外研修に行った場所は山梨県の富士山の麓にある日本獣医生命科学大学付属富士アニマルファームです。さっそく出迎えてくれたのは、4本角を持った品種の羊で実習が始まる前から驚かされました。
 私たちは着いたその日の午後から衛生に関する講義を受けました。産業動物を飼育する上で、野生動物や人間が持ち込んでしまった菌が家畜に感染してしまうと、殺処分となってしまい、酪農を再開できるのはとても低い確率だと聞きました。畜舎に菌を入れないようにするのはとても重要で、私たちが徹底して気を付けなければいけないと思いました。
 どこの畜舎の入り口にも消毒層がありそこを通って中を見ると、搾乳牛がずらっと40頭近く並んでいました。この牧場にあるうちの2つの牛舎では牛を繋留具で繋留して、飼養するつなぎ飼い式牛舎でした。乳牛は5品種、肉牛は4品種と、滅多に見ることのできない牛を、こんなにも身近に観察することができ、とても嬉しかったです。
 牛舎の近くには、堆肥場が2箇所あり発酵させた家畜の糞が積み上げられていました。見ると堆肥から湯気が出ており初めて見る光景でした。積み上げられた堆肥の中の温度は最高で80℃と、とても熱かったです。もっとも私が驚いたのは、イメージしていた糞の臭いではなく香草のような匂いと、乳牛の糞を触った手を堆肥の中に入れて臭いをかぐと先ほど手にしみついていた臭いが消え、手には香草の匂いがしていました。また、家畜のエサのお話しでは「見た目でも分からなかったら食べてみる」と大学の先生や酪農を営んでいる方が話しており、家畜にあげる配合飼料を食べていました。私には考えられないことだと思っていましたが、家畜が食べている物を知ることも飼育していくための1つだと思いました。搾乳牛が主になっており搾乳機を使い乳搾りをしているため、搾乳機を使う前に牛の乳頭を消毒してから前搾りを行いました。初めての搾乳は意外と上手くでき楽しかったです。ミルカの装着のやり方は見ただけだと簡単に出来そうでしたがやってみると難しく、コツがいる作業でした。40頭近くいる牛の搾乳を先生は1人でやっていると思うと、とても大変で体力がいる作業だとわかりました。その日に搾乳した牛乳は味が深く、牛乳が嫌いな私でも飲めることができ、とてもおいしかったです。
 3日目のバーベキューでは大学生の方たちに、今やっている研究の話しなどを聞くことができ、改めて大学生の研究のすごさに驚きました。貴重な話が聞けてとても充実した時間でした。
 また、奇跡的なことに、3日目に牛の分娩に立ち会うことができ、新しい生命の誕生に感銘を受けました。分娩を初めて見て、母牛の大変さと、無事に生まれてきてくれた赤ちゃん牛を見て喜びと同時に手に汗をびっしょりかくほどの感動でした。
 4日間という長いようで短い研修でした。初めての体験が多く、聞くだけでなく先生方の質問もあり自ら考える力が養われ、間違えてしまってもそこから学ぶことがたくさんありました。また、この実習を通して改めて自分の将来について考えることができました。私たちは動物の言葉が分からないけど、動物たちの1番の理解者になってあげたいと思いました。動物に関わる仕事というのは、大変なこともあるけど動物が好きだから楽しいと思えるのだと感じました。
 ここで学んだことを忘れず、これからに活かしていきたいです。心に残る充実した4日間でした。


長野県南安曇農業高等学校 生物工学科 動物バイオテクノロジーコース 2年 浅川 詠汰
 私は、夏休みの4日間、山梨県にある富士アニマルファームへ研修に行きました。乳牛、馬、犬といった学校にはいない動物のこと、その動物たちが毎日食べているものについて学ぶことができると思い、この研修を選びました。
 私たちは、日本獣医生命科学大学の大学生の方たちと一緒に動物のことについて学びました。その中で、私は1班の方と一緒に作業をしました。始めに、牛舎・付帯施設のことについて学びました。その施設には牛から搾った乳をためておくためのバルククーラーがあったり、気温を下げるための機械などがあり、飼育するための環境が整えられていました。
 夜は、畜産振興のための討議を大学生の方と一緒に考えました。今、20代ぐらいの人たちが牛乳を飲まなくなっていることについて班ごとにどうすれば牛乳を飲んでもらえるかを考えました。
 二日目の朝から牧場実習を行いました。いつも学校で作業している餌やりや除糞作業とほとんど同じ作業だったのでスムーズにできました。作業が終わると朝食休憩でお腹いっぱいご飯を食べ、午前の作業を始めました。まず、牛の食べるエサについて学びました。いろいろな栄養をとっているとその分良い牛乳がでることを知りました。実際に牛の食べる餌を食べてみると甘いものや苦いものがありいろいろなものを食べていることを知りました。次に、繁殖のことについて学びました。牛の妊娠期間は、約285日で人間に近い妊娠期間だということを初めて知りました。
 午後は、馬のことについて教えていただきました。馬と何か作業をするときは必ず馬から見て左側で作業をしないといけないそうです。また、馬はとても臆病な生き物だと教えてくださいました。見た目はとても強そうなのに、慣れている場所であっても少しでも何か変わると、馬はその場所へ行かなくなったりする程臆病だということを知りました。
 三日目は、羊の毛刈りをしました。学校ではバリカンを使って毛刈りをしましたが、ここでは毛刈り専用のハサミを使って行いました。最初は慣れなかったので怖かったけど、コツをつかむことができ、毛刈りを行うことができました。ここで教わったことを学校でも活かしていきたいです。夜は、講師の先生、大学生の方たちと楽しく一緒にバーベキューをしました。
 四日目は、肉牛の場所の作業をして、朝食を食べ、資源循環の話を聞きました。牛のフンを長期間乾燥させると、「臭い」が無くなると聞き、すごいと感じました。
 この四日間、学校では体験することのできない搾乳体験などをさせていただき、ありがとうございました。ここでは覚えられないほど多くのことを学ばせていただき、とても身になりました。ここで学んだことを今後に活かしていきたいです。
 これから先の進路についてはまだ未定ですが高校生活の中でやりたいと思ったことを見つけられればいいなと思っています。講師の先生方や、大学生の皆さんにはとてもお世話になりました。また、皆さんと実習ができればとてもうれしいです。


長野県南安曇農業高等学校 生物工学科 動物バイオテクノロジーコース 2年 久保田 優美
 私は、8月7日~8月10日の4日間、山梨県富士河口湖町の富士ヶ嶺高原地区にある 日本獣医生命科学大学の付属牧場である富士アニマルファーム研修に行きました。この富士アニマルファームには、実習用、研究用、生産用など多様な目的で乳牛、肉牛、綿羊、山羊、馬、豚、鳥、犬、ウサギなど様々な種類の動物が飼育されていました。私は、大学の付属牧場であることや上記のように様々な産業動物がいる点、また、去年富士アニマルファームに行った先輩方からの思い出話を聞き、新しいことを学べる期待と3泊4日という長い期間、慣れない環境で過ごす不安を抱いていました。そして何よりも、今回の実習は日本獣医生命科学大学の大学生の方達と共に実習するということで、大学2年生の先輩方と馴染めるか、大きな不安を抱きながら学校を出発しました。
 高速で約2時間、富士アニマルファームは山梨県と静岡県のちょうど境あたりにありました。セミナーハウスに入ると、約30人の先輩方が椅子に座り、先生の話を聞いていました。私たち、高校生3人は、その部屋の中にそっと入りました。すると、すぐ大学の先生が「高校生、自己紹介お願いします。」と言いました。30人の大学生の皆さんに見られながら、とても緊張したのを覚えています。本当に仲良くなれるかなぁ、と不安は高まるばかりでした。5人班が6つ、その中に私たち3人は1人ずつ振り分けられました。私は、3班になりました。
 班も決まり、1日目の実習が始まりました。まず、畜舎・付帯施設の説明と品種の説明を受けました。堆肥場を見たり、牛舎の中で肉牛・乳牛の解説をしてもらいました。乳牛は、お馴染のホルスタイン種を始めジャージー種、ブラウンスイス種、エアシャー種、ガンジー種の5品種がいました。ジャージー種は小型で乳脂肪が高く、ビタミンAが豊富の牛乳を生産します。日本で約1万頭、飼育されているそうです。ブラウンスイス種は、口の周りの毛色が白いのが特徴ということでした。実際に見てみると、薄ら白い感じでした。乳頭とタンパク質が多く、チーズに適した牛乳を出す牛だそうです。日本で約1000頭、飼育されているそうです。エアシャー種は、ガンジー種ととても似ていました。和牛は、黒毛和牛、褐毛和種、日本短角種の3品種がいました。日本短角種は、足が短くてチャーミングな体型をしていたことが印象に残っています。
 1日目の実習が終わり、夕飯後には大学生と「畜産振興のための討議・発表」という、討論会をしました。論題は、「牛乳の消費率を上げるためどんなことが出来るか」でした。
私の3班でも、沢山の意見が飛び交いました。具体的な案を考えるのは中々難しかったです。なかなか考えがまとまらなかったので、今夜個人的に考えて、明日の討論会でまとめることになりました  2日目は、朝、5時から作業開始です。午前中は「動物管理」という実習から始まりました。この実習では、乳牛の体温・体重検査と聴診のやり方を教えていただきました。
 牛に頭絡をつけて、保定したのですが、ここで大切なことは保定のために使用するロープがすぐにほどけるようにすることでした。突然の緊急事態で牛をすぐに解放させるための、配慮だそうです。そして、まず初めに、体温を測りました。牛のお尻の穴に、体温計をさしました。体温計の種類は水銀式体温計でした。体温は38度くらいでした。体重測定では、巻尺みたいなものを牛のお腹に巻きました。その巻尺には、長さあたり予想体重が記されているものでした。こんな体重計があるのか!と驚きました。聴診では、第1胃が動くときの音と心臓の音を聞きました。第1胃の音はゴウゴウしていたのを覚えています。心臓の音は、自分の心臓の動きよりもゆっくりした音だなぁと感じました。
 次の実習は「栄養・繁殖学」でした。この実習は、牛の直腸に手を入れて、子宮を実際に触る体験をしました。高校の授業で1度、家畜保健衛生所の方が牛の直腸検査をする現場に立ち会ったことがあります。その時は、直腸の中に腕を突っ込むなんて、怖いなぁと思いました。まさか自分が直腸の中に腕を入れて、子宮を触るなんて思ってもみなかったです。腕を入れる前は、すごくビクビクしていました。怖いし、直腸の中を傷つけてしまったらどうしようかと思って、中々意を決知られませんでした。しかし、その時、先生が「牛は直腸の中に腕を入れられても、何も感じないほど、鈍い生き物だ!思い切ってやってみろ!!」と言いました。大学生のサポートもあり、無事、子宮を触ることができました。ゴリゴリした子宮口も触りました。その時は、緊張でただただ触れて良かった。としか思えませんでしたが、今考えると高校の授業では多分機会がない、貴重な体験をしたな、と思います。
 2日目午後は「馬学・乗馬」でした。馬は高校にもいないし、乗馬クラブに行くことも滅多にないので、楽しみにしていた実習でした。馬学を教えてくれたのは、アニマルファームの牧場長である、吉村先生でした。まず、鼻捻棒のことを教えてくださいました。鼻捻棒とは棒の先端に紐の小環を付け、馬の鼻先をねじり、保定する道具です。
 耳捻棒の説明を聞いたとき、「これは馬にとって、嫌な道具なのでは」と思いました。そんな事を生徒が思うのを分かっていたかのように、吉村先生は補足しました。なんと、鼻年棒を付けることで、馬の心拍数が下がり癒し効果があるというのです。驚きました。動物を扱いやすくする道具というのは、動物にとって、何らかのストレスなのではという私の考えを覆す、お話を聞けました。馬と人間は、大昔から密接に関わり合いながら共存してきました。なぜ馬と人間は上手く関わり合ってきたのか。それは、馬は帰巣本能の強い臆病な動物だからだと教えてくれました。だから安心して人は馬に身を任せられるということでした。実際に乗馬をしたとき、吉村先生が叫びながら言いました。「手綱を引っ張ってやらないと、小屋に戻っていくぞ!」なるほどなぁと思いました。乗り手が頼りないと馬とのいい関係性は築けないんだなぁと心底思いました。とにかく馬は私にとって興味深い動物でした。
 そして2日目最後の実習は、「搾乳」でした。 アニマルファームに行くにあたり、最も楽しみにしていた実習でした。搾乳はすべて機械でやりました。乳首にティートカップを装着する前は、手作業の仕事があります。まず、ストリップカップに前絞りをします。ストリップカップは農業鑑定で勉強したので、存在は知っていましたが、実物を見たのは初めてでした。この前絞りで気を付けないといけないことは、奥の乳首から絞っていくことでした。なぜこのようなことに気を付けなくてはいけないかというと、手前から絞り、最後に奥を絞ろうとすると作業着や腕の雑菌が乳首についてしまうことが多くなるからです。この注意は、前絞り後の作業でも同様でした。ティートカップを付けるとき、すごい吸引力なので付けるのがとても難しかったです。搾乳作業に立ち会ってくれた、長田先生にその辺をとてもしっかり教えていただきました。
 2日目、夕飯後は前日に引き続き「畜産振興のための討論・発表」でした。昨日話し合ったことを模造紙にまとめました。そして、班で1~2人の人が発表しました。私の提案は 牛乳の消費を増やすため、ゆるキャラを考えよう!でした。ゆるキャラが話題になることで、牛乳に関心が集まり、飲んでくれる人が増えるのではといった案でした。
 他の班の人からの質問で、「ゆるキャラのような話題性に富んだものは、一時的な効果しかない」と言われました。もっとよく考えれば良かったと思いました。大学生たちの討論会はしっかりとしたディスカッションになっており、意見者と討論者が少し強めに言い合っていたりしていて、とても刺激的なものでした。6班の中で1番良いと思った提案に票を入れ合いました。結果は3班が圧倒的な数で優秀な提案ということになりました。3班の案は、牛乳のパッケージを工夫するなどでした。質問の答えにも筋の通ったことを説明していて、さすがだと思いました。「牛乳の消費率を上げるためどんなことが出来るか」という話題は農業を学ぶ私たちにとって、考える必要が大いにあることだと思います。高校で何か機会があったら、みんなで話し合いたいと思いました。

 3日目も朝五時から作業開始です。3日目の早朝作業は「牧場作業」だったのですが、ここで鎌を使って牧草を刈りました。牧草刈りは今ではほとんど機械でやるので、改めて考えてみると、鎌で牧草を刈ったのは初めてでした。少し進んだだけで、すぐ腰が痛くなりました。午前中は「乳質・臨床検査」という実習でした。乳房炎になった牛の牛乳を検査しました。乳を寒天培地で24~48時間、37℃で培養します。培地の上に菌のコロニーできるので、その菌を生物学的な検査をし、菌の種類を確定するそうです。私の培地は、時間的にコロニーを見ることが出来ませんでしたが、多分コロニーがしっかり出来ていたと思います。血液寒天培地を見せてもらいました。真っ赤の培地でびっくりしました。液寒天培地は、羊の血から作られているそうです。血からできているので、いろんな菌が培養できます。
 次の実習は「綿羊毛刈」でした。高校で毛刈りの体験をしたことがありましたが、今回の実習では専用のハサミで毛刈りをしました。バリカンより難しかったです。皮膚のギリギリの毛をなかなか上手く刈ることができないし、時間がとにかくかかりました。しかし、私にとって毛刈りよりも保定のほうが難しかったです。羊のあごをお腹のほうに向けて横にすると座らせることができました。痛そうで思い切ってできませんでした。
 3日目午後は「鶏学」でした。上級検定のため鶏の世話をしているので、興味深い実習でした。鶏の血圧をはかり、比較に自分の血圧もはかりました。私のはかった鶏の血圧は、224でした。私の血圧は98でした。鶏は人間の約2倍血圧が、高いそうです。他にも、種類や行動などを教えていただきました。
 3日目の夜は、大学生や先生、牧場の方々とバーベキューをしました。例年は、3日目で帰宅していたそうなので、今年はバーベキューが出来て嬉しかったです。大学生の方達ともかなり会話ができるようになりました。
 4日目は午前中の実習だけでした。「資源循環」の話では、市販の牛乳と資源循環のお話をしてくださった中島さんの牧場(なかとみ牧場)の牛乳を飲み比べしました。市販の牛乳は、色が真っ白で喉に引っかかる感じがしました。なかとみ牧場の牛乳は黄色っぽく、サラッと飲めました。ここまで違うのかと驚きました。なぜここまで違うのかというと熱をかけて殺菌していないからだそうです。初めて本当の牛乳を飲んだ気がしました。また、牛の糞が堆肥になるまでの話しでは、初めて糞を、手で触りました。触ったというか、握りました。やはり匂いがありました。でも完全な堆肥には匂いが全くなく、販売までできます。産業動物は捨てるところが無いのです。
 こう4日間を振り返ってみると、新しいことや驚きに満ちていました。高校の同級生たちよりも1歩成長できたと思います。帰りの車の中で、先生や一緒に行った仲間といろいろ話し合いました。とにかく疲れたし、しんどっかたし、朝早いけど、とても楽しかったです。この夏1番の思い出となりました。富士アニマルファームに行けて良かったです。長田先生、牛島先生、そして牧場長の吉村先生他、たくさんの方達にお世話になりました。感謝の気持ちでいっぱいです。


長野県南安曇農業高等学校 生物工学科 教諭 西村 大介
 私たちは高大連携事業の一環として9月6日~9日に三泊四日で富士アニマルファーム農場実習に参加させて頂きました。生徒3名、職員1名が農場に着きセミナーハウスで日程説明と自己紹介を行いました。高校生は大学生と一緒に実習を行うということでそれぞれの班に振り分けられました。今回の実習には本校OBの在学生も参加しており、生徒にとってはたいへん心強かったようです。お昼を食べた後はいよいよ大学生の方達と一緒に行動です。ちゃんと会話をし、行動できるか心配でしたが、そんな心配をよそに大学生の方達としっかり話をして行動をしていました。特に1日目の畜産振興のための討論・発表では大学生と一緒になって、自分の意見を言ったり、メモを取ったり、普段学校では見せない一面を見せていました。2日目は一緒に発表もしました。
 この2日間だけでもとても成長しているなと、この農場実習に参加して本当に良かったと感じた瞬間でした。(ただ朝4時に起きるのはとてもつらい・・・。よし、あと2日間頑張ろう。)

 まず、搾乳実習で村松さんが言った言葉がとても印象に残っています。
「皆さん、この重さを感じて下さい。どうですか」 生徒は一人ずつミルク缶を持ち、口々に「重い。」「持ち上がらない。」と言い、私も持ち上げましたが「確かに重い」。ミルク缶の重さは約20kgで、「今搾った牛の乳房の中にはこれだけの重さの乳が入っています。この乳は自分の血からできています。牛は自分の命を削って乳を作っています。それを飲む私たちは牛さんの命をいただいて生かされている。だから、無駄にはできない。そう思うと大切に飲まないといけないと思います。」この体験は生徒にとってとても良い実習になったと思います。
 資源循環の講義では、なかとみ牧場の中島さんが「まず牛糞を素手でつかめ」という言葉にはびっくりしましたが、これこそがまさに五感で感じる行為でした。それから一番大事なのは土である。土が良くなければ美味しい草ができない。美味しい草ができないと美味しい生乳ができないというお話もされていました。土台が基礎がしっかりできていないといけないことがわかりました。
 緬羊毛刈りでは羊の保定をして1頭毛刈りをしました。なかなか慣れないこともあり途中で終わりましたが、栗田さんには親切丁寧に毛刈りの仕方を教わりました。うちの学校にも4頭の羊がいるので今回教わった生徒が先生になり毛刈りの実習をしてもらおうと秘かに思いました。
 寺岡さんには堆肥作りで色々とアドバイスをいただきました。特に堆肥の切り返しが大事だと話されていました。その合間を縫ってロープの技術も学びました。

 実習1日目に「分からないことがあればその場その場で解決をしていくこと。見るだけではなく、触ったり食べたりして自分の五感で感じること」と言われました。何事も自分で動いて五感で感じてみる。今回この農場実習に参加して教える側から教わる側に回り新鮮な気持ちで実習に参加させていただきました。普段とは違う生徒の一面も見ることができて、とても有意義な4日間になりました。最後に吉村先生をはじめスタッフの皆様、この実習に参加された大学の先生方や学生の皆様、本当に貴重な体験をさせていただきありがとうございました。