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牧場だより「継・いのち」

日本獣医生命科学大学 日本獣医生命科学大学

第175号:獣医保健看護学科1年次動物保健看護体験実習

2017/05/26 更新

獣医保健看護学科 1年次担任 呰上 大吾(獣医保健看護学臨床部門准教授)

 去る5月8日から12日まで、富士アニマルファームをお借りして動物保健看護体験実習の一環として獣医保健看護学科1年次の牧場実習を行いました。獣医保健看護学科の牧場実習は、武蔵境キャンパスでは見ることができない産業動物の生態、飼育法、検査法、食糧生産について学ぶ貴重な場であるとともに、新入生同士あるいは教員との親睦も目的の一つとなっております。
 搾乳作業、牧場管理作業、羊の毛刈り、大動物の血液検査、乳製品作り、野鳥観察、動物種の比較、乗馬、牛の直腸検査など数多くの実習を2泊3日の限られた期間内に実施するため、朝5時から夜8時頃まで学習するハードな内容でしたが、幸いにも大きな事故もなく終了することができました。学生は3日間に渡って寝食を共にし、もう一つの目的である学生同士の親睦を深めることができたようで、1年次担任としても安心しております。実習後の総括では、食糧生産の楽しさや苦労に触れ、食べ物の大切さを再認識したとの感想を多く耳にし、実習の目的を超えた大きな成果を得ることができたと実感しております。
 実習実施に際し多大なるご協力を頂いた牧場長吉村教授をはじめとした牧場職員各位にこの場をお借りして深謝いたします。また、少し気が早いかもしれませんが、来年度の実習に関してもよろしくお願い致します。

獣医保健看護学科 1年次 虻川 実菜

 5月8日から盲導犬の訓練をしている静岡県の富士ハーネスと、山梨県の富士アニマルファームへ牧場実習に行ってきました。初日に行った富士ハーネスでは、盲導犬がどういう方法で目の不自由な方のお手伝いをしているのか実演を交えて教えていただきました。富士アニマルファームでは、普段触れ合う機会の少ない大型動物を相手に学び取ることがたくさんありましたが、中でも印象に残ったのは牛の搾乳です。普通に牧場へ言って体験できる乳搾りとは違って、酪農家さんがおこなっている方法で搾乳させていただいたのですが、乳頭をきれいにするのにもいくつか段階がある上に、動く牛相手に四苦八苦しました。その他にも牧場作業として牛に餌を与えたり、自ら手綱を握って指示を出して乗馬をしたりと、普通ならできない貴重な体験をたくさんさせていただきました。今回の実習で得た知識を生かし、今後も大学での勉強に励みたいと思います。