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第186号:感謝、そして決意

獣医学科5年次 椚 友香

2018/01/24 更新

 冬も本格的になり、東京の寒さもさることながら、牧場に着いて車から降りた瞬間の凍てつくような寒さに富士の冬の厳しさを感じる季節になりました。
 私が所属する産業動物臨床学研究室では、毎週土曜日に牧場に赴き様々な活動をさせていただいております。主な活動内容としては、研究室の先生のご指導の下に行う聴診をはじめとする牛の診療において最も基礎となる臨床観察や採血、繁殖機能検査において重要な直腸検査や腟鏡検査などの実習です。3年生で研究室に配属されたばかりの頃は、採血をしようにも血管に入らず、直腸検査をすれば卵巣が見つからないという状態でしたが、最近では採血もできるようになり、卵巣もはっきり分かるようになりました。さらには人工授精やバルーンカテーテルの挿入なども体験させていただけるようになり、牧場に行くたびに自分の技術の向上を感じる日々です。これも毎週牧場まで行ってくださる三浦先生と、いつも温かく迎えてくださる吉村先生はじめ牧場スタッフの皆様、そして私たちの実習に付き合ってくれている牧場の牛たちのおかげです。私たち学生が獣医師になるために多くの方々にご協力いただき、誠に感謝の言葉に尽きます。
 私の卒業論文は三浦先生のご指導の下、牛の卵巣における黄体と卵胞の位置関係が子宮機能や胚の発育に及ぼす影響についての研究になります。普段の活動に加えて、ホルモン剤の投与や子宮内膜の採材および胚回収など、牧場の牛たちを使わせていただいての実験であり、今後も牧場の皆様のお力添えが必要になります。多くの人と牛に協力していただいての卒業論文になりますので、自分のできる限り全力で取り組み、未来の牛の繁殖成績の向上に少しでも貢献できるよう頑張っていきたいと思います。
 入学したときは卒業までとてつもなく長い時間があるように思っていましたが、今、6年生への進級を目前にしてみると本当にめまぐるしく、あっという間に過ぎていきました。これまで、獣医師になるために多くの方に支えられて勉強してきましたが、誰よりもお世話になったのが研究室の先生方と牧場スタッフの皆様です。研究室に所属するまで牛について何も知らず、牛を間近で見たことも触れたこともなかった私が、牧場で実際に牛を使ってたくさん実習をさせていただき、まだまだな部分もあるとは言えこの4年間でできることが本当に増えました。学生生活もあと1年と少し。牧場に行ける日も限られてきてしまいます。残りわずかな時間を有効に使い、今、牛たちから学べることを少しでも多く学ぼうと思います。今後、就職活動や卒業論文、卒業試験に国家試験など、獣医師になるために越えなければならない壁がまだまだあります。良い獣医師になって、未来の日本の畜産業に貢献できたらと思います。