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フィールドサイエンス 牧場研究報告

日本獣医生命科学大学 日本獣医生命科学大学

第5号:栄養補給効果のある経口輸液剤の研究について

山田 裕 (臨床獣医学部門 治療学分野II 特任教授)

2016/08/23 更新

 牛の死亡率は子牛の時に最も高く、特に生後1ヶ月以内の子牛においては下痢症による脱水がその主たる原因となります。下痢子牛の脱水が重度な場合には、人と同様に点滴療法を行います。
 また、症状が軽度な場合には、経口輸液剤の投与を行い失われた水分や電解質を補給します。しかしながら、現在市販されている経口輸液剤では、栄養補給の面で決して十分とはいえません。
 そこで、当研究室では、水分補給効果だけでなく栄養補給効果も高められる経口輸液剤の研究を進めることにいたしました。
 方法としては、富士アニマルファームにおいて飼育されている日齢の異なる健康な状態の子牛数頭に、ミルク(代用乳)とともに水分量、電解質量、糖分(主にブドウ糖)量などの異なる数種類の経口輸液剤を投与して、測定を行っています。
 今後も、成長による胃の働きの違いや構造の変化を考慮しながら、研究を進めていきたいと思います。
 最後になりますが、日頃より全面的に研究にご協力いただいている吉村牧場長および現場スタッフの皆様に心より感謝申し上げます。