教員からのレポート

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大学院獣医学専攻博士課程4年次Md.Taimur Islamさんが
最優秀プレゼンテーション賞を受賞しました

右から伊藤主任研究官、タイムールさん、西條部長、佐藤主任研究官

 本学大学院獣医学専攻博士課程4年次のMd.Taimur Islamさん(バングラデシュ国費留学生)が2017年2月4日に日本医科大学で開催された第27回外国人留学者研究会において最優秀プレゼンテーション賞に選ばれました。受賞演題は、「Development of a vaccine against arenavirus infection based on replication incompetent rabies virus vector(非増殖性狂犬病ウイルスベクターを用いたアレナウイルスワクチンの開発)」です。本賞は14名の海外留学生の中から、口頭での研究発表で最も優れた方に授与されたもので、大変栄誉なことであります。Taimurさんは、昨年ご退職された田口文広教授(獣医感染症学研究室)の元で2年半の研究を行った後、国立感染症研究所ウイルス1部3室(西條政幸部長)の伊藤睦代主任研究官の元で研究を行っており、本研究は国立感染症研究所で行われたものです。
 ラッサ熱や南米出血熱などのアレナウイルス感染症は高い致死率を持ちますが、有効なワクチンがありません。本研究では、狂犬病ウイルスの毒性や増殖性を低下させ安全性を高めたウイルス(非増殖性狂犬病ウイルスベクター)に、アレナウイルスの主要抗原遺伝子を組み込んだ組換ワクチンを作製しました。マウスモデルを使用して、この組換ワクチンの感染防御効果や安全性を評価したところ、アレナウイルス感染症に対して高いワクチン効果と安全性が観察されました。
 本研究結果は、これまでになかった安全性の高いアレナウイルスワクチンの開発につながりヒトへの応用も期待されます。今後のさらなる研究深化と発展を期待します。

(獣医学科 病態獣医学部門 病態解析学分野 教授 髙橋 公正)