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日本獣医生命科学大学 日本獣医生命科学大学
小澤 壯行 准教授

小澤壯行准教授が日本畜産学会賞を受賞しました

西谷 次郎 准教授 (システム経営学教室)

小澤 壯行 准教授 本学応用生命科学部動物科学科の小澤壯行准教授(システム経営学教室)は日本畜産学会(甲斐蔵理事長、会員数約2,200名)より『2011年度日本畜産学会賞』を授与された。受賞研究課題は「山羊産品の需要および市場性に関する実証的研究」である。

日本畜産学会はわが国における畜産業の進歩・発展に資するため1924年(大正13年)に設立され、創立以来87年が経過する由緒ある学会である。

同氏は山羊について以下のような研究を行った。
日本における山羊飼養の定着可能性を探るため山羊乳、山羊肉の嗜好性、潜在需要の程度を官能試験とアンケート調査等によって明らかにした。さらにその飼養条件を強化するため新たな山羊産品として山羊乳を用いた石鹸、山羊ミルクジャム等の開発を行ない、その市場性を検討した。わが国の畜産業界にとって有用な知見を与え、山羊飼養の普及は家畜としての動物種類の拡大利用を意味し、その意義と役割を広めた。

また、日本畜産学会では乳肉卵を生産する産業動物という旧来の家畜のみならず、特用家畜や実験動物までに広がっている。その研究対象は動物の生体構造などの生命科学分野から生物の生息環境や生物多様性分野までといった幅広い分野を網羅している。

日本獣医生命科学大学応用生命科学部動物科学科もその一端を担っている。動物科学科の前身である畜産学科として産業動物を科学し、現在の動物科学科では生命科学分野を中心に幅広い視野での探求をめざしている。このような中で小澤壯行准教授が日本畜産学会賞を受賞されたことは本学にとっても喜ばしいことである。今後の研究の発展にも期待がかかるところである。