卒業生からのメッセージ Report

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卒業生は今(OB/OGメッセージ)

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卒業生

那須野 由幸さん

食品科学科 2005年度卒業

勤務先
株式会社新進
開発部

■ 現在の仕事に関して

新進は、漬物、調味料を製造している会社で、福神漬、メンマ製品のトップメーカーです。
開発の仕事は、新製品の試作・研究、原料規格の設定、加工工程の構築、包装工程の構築、包装形態の決定、原価計算、製品品質の維持・向上、現状の各工程改善等々、1つの製品が出来上がるまでの全ての工程を把握する必要があります。基本的には、既存ラインに則った開発製品が多いですが、全く新しい物を開発する際には、各工程の現場責任者と連携し、最適な工程(安全、軽作業、低コスト、高品質等)を作り上げて行きます。会社の中で一番、他部署との連携が必要な部署であり、神経を使いますし、日々新しい事の勉強が必要な為、大変ですが、とてもやりがいはあります。

■ 学生時代の思い出

研究室は食品工学教室(※)に在籍し、にんにくの変色防止、食後無臭化の研究をしていました。にんにくを製品にする所(試作)まで行っていた為、食品の製造における知識も学べ、今の開発業務にも直結している為、入社後も何の違和感も無く仕事に馴染む事が出来ました。研究室では毎日の様に実験をしていたので、自分の家のようでした。研究室の仲間とは互いに刺激し合え、研究にも熱が入りましたし、一緒に遊ぶ機会も多かった為、今でも繋がりがあります。サークル活動では、ひと晩かけて奥多摩山岳地帯を走り抜いた事が、今でも私の生きる活力を形成しています。 (※前任の教授の指導を受けていましたので、現在の食品工学教室とは研究内容が異なります)

■ 在校生へのメッセージ

この大学は、食品の加工、流通、衛生、生体内作用等、様々な事が講義、実習にて学べる為、食品関係の仕事に就きたい方にとっては最適な環境です。私自身、当時はあまり興味が沸かなかった事も、開発の職についてからから「ここに繋がっていたのか…、もう少し勉強しておけば良かった…」なんて思う事もあります。何の教科でも興味を持ち知識として蓄えておいて損は無いですが、色々な種類の講義がありますので、その中でも自分が一番興味ある事はとことん勉強し、それを生かした職業に就けるよう頑張って下さい。それが出来るのが研究室です。好きなだけ研究に没頭して、知識を深めてください。始めは多少分からなくても、頑張った事は必ず何処かで役に立ちます。そして、サークル活動で友人を作り、人との繋がりを深めて下さい。社会に出てからも、心の支えになるでしょうし、同業者であればお互いに切磋琢磨出来るでしょう。社会人は趣味を作り、息抜きする事が仕事を成功させる為にも必要です。また、適度なバイトで、社会とのやり取りを学ぶ事も、就職に向けての下地作り良いでしょう。4年間が経つのはとてつもなく早いです。悔いの無い様に過して下さい。