三浦 孝之 講師(乳肉利用学教室)
4月18日(木)から19日(金)の1泊2日で「新入生オリエンテーション」が行われました。
このオリエンテーションは、学生と教職員の親睦を深めながら、「食品科学科」をより理解してもらうことを大きな目的としています。
初日は、8時30分に本学からバス2台で栃木県那須塩原方面に出発し、途中の那須塩原千本松牧場で散策と昼食、そして14時にオリエンテーション会場である塩原温泉に到着して、部屋に向かう間もなくセミナールームでオリエンテーションが開始されました。
オリエンテーションは、藤澤学科長の挨拶から始まり、教職員の自己紹介と研究室紹介、各教職員と直接会話ができる「質問コーナー」へと続きました。「質問コーナー」は、なるべく多くの教職員と話ができるよう学生5~6人でグループを作り、時間ごとに教職員が座るテーブルを回って、いろいろ質問をしていく形で進めました。どのグループも話しが盛り上がっている様子で、なかには学生からの鋭い質問に教職員がたじろぐ場面もありました。オリエンテーションの締めくくりは、学生1人1人の自己紹介です。緊張しながらも趣味や特技を披露したり一緒に入部するサークル仲間を募集したりと十人十色でしたが、最後のこのプログラムが毎年一番盛り上がります。およそ4時間半のプログラムを終え、19時からの夕食で一段落しました。ここで、動物科学科のオリエンテーションに参加していた池本学長が、食品科学科のオリエンテーションにも駆けつけてくださり、新入生に熱いメッセージをくださいました。そして食後は、待ちに待った自由時間。学生達は、温泉に浸かったり時間を気にせず友人と話したりと、お互いの親睦を深めていたようです。
二日目は、栃木県内の食品工場視察です。この視察は食品学を専門とする本学科独自の取り組みであり、今年は森永製菓(株)小山工場ならびにアキモ浅漬工場を視察させて頂くことが出来ました。前者は主に粉体を素材としたお菓子工場で、後者は地場の野菜を加工する漬け物工場でしたが、扱う食材が違うと工場内の設備や考え方はどのように違うのか、そして社員の方々はどのように働いているのかなどについて注意深く視察しました。参加している学生の多くは三年後に就職活動に突入します。就職をとりまく昨今の状況を考えると、早い時期から実際の現場を見学して具体的な仕事像を持っておくことはとても重要だと思います。このオリエンテーションの経験が学生諸君にとって学業の研鑽と社会に羽ばたく準備の一助になることを願っています。