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牧場だより「継・いのち」

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第230号:全日本学生馬術大会で入賞を果たして

2021/1/8 更新

馬術部 篠崎 華

▲馬術大会当日の様子

 私は、2020年11月1日、山梨県馬術競技場において開催された「全日本学生馬術大会」第70回 全日本学生賞典 障害馬術競技において入賞(10位)を果たすことが出来ました。愛馬「飛賢号(ウイザード号)」をお譲り頂いた富士アニマルファームの「付属牧場便り」の紙面をお借りし、ここに名誉ある賞を受賞したことの喜びをご報告させて頂き、また「飛賢号」を私の許に届けて下さった多くの関係者の皆様に心からお礼と感謝を申し上げたいと思います。

 今年は新型コロナウイルスへの対応で、3月4日から原則すべての学生の大学施設への立ち入りが禁止され、課外活動は中止となりました。そのため馬術部の活動も制限され、新入生の入部待機、繋留馬のための最少人数での飼養管理、しかも飼料代捻出のためのアルバイトもなくなり、一時期は厩舎運営さえ困難な期間を過ごすことになりました。そんな厳しいコロナ渦にあって清水学長をはじめ大学関係者、多くの卒業生の皆様から温かいご支援、ご協力、そして励ましを頂きました。私たち部員は皆様方への感謝の気持ちを決して忘れることはありません。感染防止対策を講じていることを条件に予選会への出場が可能となり、私はオリンピック記念馬術大会を3位で通過し、全日本学生馬術大会への出場権を獲得することができました。
 この飛賢号(ウイザード号)はかつてJRAの馬事公苑で総合馬術馬として活躍していた馬でしたが、2014年両後肢繋靱帯炎、2015年左前蹄葉炎、2017年左前浅屈腱断裂で引退を余儀なくされ、2018年に本学富士アニマルファームに譲渡されました。吉村牧場長はこの馬の日々の様子を観察しながら、これまでウィザード号に関わられた多くの人々のご苦労を思うと実習馬・研究馬としてこのまま引退させるのは忍びないと判断され、馬術部への移管が決まりました。その間、松本真美コーチは脆弱な四肢を加療されながら私たちにトレーニングの強度を指示して下さいました。また、ちばシティ乗馬クラブの海宝久敬OBは前進気勢の激しいこの馬の性格を学生でも乗りこなせるように馴致して下さいました。他、多くの皆さんのご尽力で私はこの素晴らしい馬に跨がらせてもらうことができました。

▲富士アニマルファームで療養していた頃の飛賢号

 日本馬術連盟は厳しい3密対策を実施し、全日本学生馬術大会は開幕されることになりました。私はこの大舞台に立てたことを誇りに思うと同時に、幼い頃から10数年来積み重ねてきた自分の乗馬技術を精一杯発揮することだけに専念しました。スタートすると飛賢は私の思いを載せて果敢に難しいコースを攻め、飛賢に導かれるようにして私も懸命に手綱をさばき、馬歴10数年にして初めて人馬一体の感覚を得ることが出来ました。一走行目は惜しくも第2障害で馬の後肢が触れて横木が落下し減点4、二走行目は我ながら完璧な騎乗で減点0。その結果、学生馬術最高峰の競技で個人10位という夢のような成績を収めることができました。
 今後は、これまでの練習や試合で無理をさせた飛賢号の四肢のケアに努めるとともに、私自身はこの結果に甘えず、来年度は今年以上の戦績を刻むために努力することを誓いたいと思います。皆様、本当に有り難うございました。心から感謝を申し上げます。

▲飛賢号とともに

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