獣医保健看護学科
4年次 守屋 麻依子
病気になった時に体の臓器、組織、細胞がどのように変化するのかを学ぶ実習です。実習の最初に先生がその日に観察する病理組織の形態的な特徴を説明します。その後、1人1台の顕微鏡を使用して、組織標本を自分のペースで観察、スケッチします。
病態によって違う形態的変化の特徴をしっかりと捉えるように意識してとり組みました。分からないことがあると先生方が側について、個別に親身になって教えて下さるので積極的に質問するよう心掛け理解を深めました。
病態によって組織にどのような形態的変化が起きているのか、またその特徴はどんなところかというのは、正常な組織について分かっていないと理解することができません。これまで形態学で学んできた正常組織の基礎知識が病態学を学ぶ上での土台としてとても重要であることに気づきました。また、顕微鏡や組織標本の正しい扱い方をしっかりと身につけることができました。
本実習では観察、スケッチの他に実際に標本の染色を行いました。自分でヘマトキシリン・エオジン(HE)染色、免疫組織化学染色したあと、その標本を観察し、その病態から実際に診断がどうなるか考えます。実際に経験し、正確な診断を求める事の難しさや病態学の知識の重要さを実感したと同時に、1つの診断を導き出すまでにはたくさんの過程と時間を要しているのだと驚きを感じました。
■動物病態学実習 担当教員
獣医保健看護学科 獣医保健看護学応用部門 高次機能学研究分野 教授 神谷 新司
獣医保健看護学科 獣医保健看護学応用部門 病態病理学研究分野 講師 山本 昌美
獣医保健看護学科 獣医保健看護学応用部門 病態病理学研究分野 助教 吉村 久志