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第3号:忘れられない体験 -ニュージーランド酪農実習(2)-


小澤 壯行 准教授(システム経営学教室)

ニュージーランド酪農実習 ニュージーランド酪農実習の大原則は、「一人一戸」です。日本人同士が一緒にいると、どうしても日本語を話してしまうからです。この実習では単に酪農技術を学ぶだけではなく、語学研修も兼ねています。
朝食後は牧草地での作業になります。南半球の2月は秋とはいえ、まだまだ太陽光線は強く、日焼け止めと帽子、サングラスは必需品です。壊れた牧柵を直したり、子牛の世話をしたりしているうちに、あっという間に時間は経ち、額にうっすらと汗をかきます。ふと顔を上げたとき、大草原を流れる涼風が心地よいのです。何も聞こえません。ただ風の音と牛の鳴き声だけを耳にするのです。
家族の一員として過ごす2週間。たまには田舎町のパブに連れて行ってくれることもあります。イギリスの伝統を残すニュージーランドでは、パブは街の唯一の社交場です。日本から来た学生は大歓迎。誰彼となくビールをご馳走してもらえます。観光旅行では味わえない人と人との素敵な触れ合いが待っています。
最初は不安で一杯だった2週間は瞬く間に過ぎていき、お別れが近づきます。迎えのバスが来ると、男女を問わず、「ニュージーランドの家族」と再会を誓い合っての泣き別れが待っています。実習担当者として、この瞬間はいつももらい泣きしてしまいます。学生諸君はみな口をそろえてこう言います。「本当に来て良かった」と。
お金では買えない貴重な体験。これが「ニュージーランド酪農実習」の真骨頂だと言えるでしょう。

-つづく-