食のいま
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第5号:「小説の中の食Ⅰ(本を読む)」

 今、藤沢周平がブームになっています。私も大好きな作家の1人です。作家本人は自分の書いた本を読んでもらえてうれしいとは思いますが、ブームだと言われて苦笑いをしているかも知れません。
 5月31日で終了してしまいましたが、朝日ビジュアルシリーズとして”藤沢周平の世界”が週刊で30冊出ていました。各回の1ページに、”海坂の食卓”として小説に出てくる山形県(特に鶴岡市周辺)の伝統的な食事が紹介されています。藤沢周平の小説を読んでいてこれはどんな食事かなと思っていたものが、よく説明されています。 いろいろな小説(探検記やその他の種類の本でも)を読むと、その中に食べ物の話が出てくると私はどんな食べ物かと想像してしまいます。今はインターネットやたくさんの本でそれらをすぐ知ることは出来ますが、昔はよくわからず言葉として知っているだけでした。そして後になってそのものを実際に知って、納得したものです。 本を読むと言うことは、自分が直接体験できないことを少なくとも言葉で知り、想像をすることが出来ることです。それによって、自分の幅が広がったと感じるのではないでしょうか。