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牧場だより「継・いのち」

日本獣医生命科学大学 日本獣医生命科学大学

第240号:1年遅れの2020年度入学者獣医保健看護学体験実習を日帰りで実施しました

2021/10/20 更新

獣医保健看護学科2年次担任 山本昌美・小田民美

 9月16日、17日に獣医保健看護学科2年次の学生たちとともに、付属牧場施設である富士アニマルファームに実習へ行ってきました。
 本来は、1年次の5月に獣医保健看護体験実習として富士アニマルファームにて牧場実習を行いますが、2年次学生は新型コロナウイルス感染症の影響を受け、昨年、入学後の1年間、ほとんどの学外実習が中止となった学年でした。この度、学生たちの強い希望を受けて、ようやく開催することができました。
 残念ながら学年を前半と後半の二つに分けて、それぞれ日帰りで実施するという形の実習となりましたが、牧場の萩田先生に「乳の衛生」、スタッフの栗田さんには「牧場作業」と、牧場での実際の働き方や産業動物臨床について指導いただき、本学科教員による「動物の比較」、「牛の一生」の実習も加わり、短い時間ながら大変密度の濃い実習内容となりました。

※撮影時のみ一時的にマスクを外しました

 前半グループの16日には清水学長が牧場施設の視察に訪れ、学生たちに突然のごあいさつを。「武蔵境キャンパスでは見ることができない産業動物の生態、飼育法、検査法、食糧生産について学び、たくさんのことを持ち帰ってほしい」とエールをいただきました。台風が近づく後半グループの17日は、なんとか天気がもち、帰りのバスに乗り込む時間に濃霧が発生。高原の朝のような幻想的な景色が広がりました。いろんなサプライズが実習をさらに思い出深いものにしてくれました。
 昨年はやむなく中止され、今年こそ!と思っていたアニマルファームでの実習。夏にはコロナの第5波が到来し、なんとかピークを越えたと思ったら、台風接近のニュースと、また実施できないのでは、と最後までハラハラさせられました。結局12名が様々な理由から参加することが叶いませんでしたが、参加した学生にケガも病気もなく、元気にすべてのプログラムを無事に終えることができたのは、学生達の、今度こそ行きたい!という牧場実習に対する並々ならぬ熱意のおかげと、関係者一同、胸をなでおろしております。
 獣医保健看護学科では、産業動物についての講義、実習がそれほど多くありません。普段身近にないさまざまな産業動物たちを見て、その大きさ、温かさ、命に触れ、そしてその動物たちの貴重な命を自分達が頂いて日々生かされていることを改めて学生たちは実感しておりました。同時に産業動物の健康維持と管理に多くの人の時間、労力が費やされていたことを知り、これまで以上に産業動物たち、生産者の方々に深い感謝の想いを持つきっかけとなったと思います。
 例年とは異なるコロナ禍での実習実施に多大なるご協力をいただいた牧場長 長田教授をはじめ、ご指導いただきました萩田先生、牧場職員各位にこの場をお借りして深謝いたします。

獣医保健看護学科2年次 湯口 舞

 富士アニマルファームにて、「牛の一生」「動物の比較」「牧場作業」「乳の衛生」を学ばせていただきました。コロナ感染の影響で、例年とは違った日帰りでの実習となってしまったことは残念でしたが、実習を指導いただいた牧場の先生方、また学科の先生方の、丁寧かつユーモアも交えた楽しい説明のおかげで学びはより深まり、実際に身体を動かし牧場の作業を行うことの楽しさ、大変さを短い時間ながらに感じることができました。牛や馬といった、学科の授業・実習ではなかなか接することのできない産業動物と直接触れ合い、普段の学内ではなく、富士山の麓にある自然豊かな付属牧場の施設で学ぶことができた今回の牧場実習は、間違いなく人生において特別な経験となりました。コロナ禍でも、感染対策を充分に行い、不安を感じることなく実習を開催していただけたことに心から感謝しています。多くを学び、また、改めて多くのことに好奇心を刺激された実習でした。

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