獣医保健看護学科
1年次 鈴木 遼太郎
実習の中心は、血液の組成や浸透圧と細胞の関係、臓器の形や仕組み、ホルモンの働きなど、機能学の基礎となる事項です。生体内で起こるこのような現象を、実際にラットなどの実験動物や血液を用いた実験を通して学びました。また、投与法や測定法といった今後の実験でも必要となる技術を、実習を通して身につけることが出来ました。
前期の講義で学習した内容を踏まえ、自分なりに予想を立てて実験に取り組みました。また、高校までの実験では使わない機器を多く使用するため、適切な器具の使用法、正確な計測の手順を守って安全に実験を行うことが大切だと感じました。
生体内では複雑な反応が起こっているため、1回の実験を行うだけでは十分に結果が得られないことがあります。たとえば、糖負荷試験の実習では、1班だけのデータではインスリンの血糖降下作用がぼんやりとしか掴めませんでした。しかし全体のデータを総合してみると予想通りの結果となり、データを多く取り分析することの大切さを実感しました。
私が最も面白いと感じた実習は、血液塗抹標本の観察です。見た目では同じように見える血液であっても、動物種ごとに血球の種類や形が異なっている点に興味がわきました。また、実験に際して担当の先生方も丁寧に教えて下さるので、データの読み方や解釈についても得られるものが多いと感じました。この実習で学び、感じた内容をこれからの動物保健看護学や生物学の勉強に生かしていきたいです。
■動物機能学実習 担当教員
獣医保健看護学科 獣医保健看護学基礎部門 生体機能学研究分野 教授 袴田 陽二
獣医保健看護学科 獣医保健看護学基礎部門 生体機能学研究分野 講師 藤澤 正彦
獣医学科 基礎獣医学部門 形態機能学分野 准教授 金田 剛治
獣医学科 基礎獣医学部門 形態機能学分野 助教 田島 剛