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獣医保健看護学科授業紹介:野生動物学実習

獣医保健看護学科
3年次 野澤重穂

Q1 授業の詳細について、学びの内容がわかるように教えてください。

 野生動物の歯を用いた年齢査定の方法や、胎盤の様子から個体の繁殖状態を読み取る方法を学びました。また、骨標本を用いて動物たちの形態的な特徴についても勉強しました。さらに、野生動物の保護管理について知るためフィールドでの行動追跡調査に用いるGPSカラー(首輪)や発信機の使い方についても学びました。学外の実習では、国立科学博物館を訪れ展示を見ながら生物の進化についても勉強しました。

Q2 授業は、どのようなことを意識して取り組みましたか?

 動物ごとの特徴を理解し、野生動物それぞれの形態的特徴を見分けられように取り組みました。また、いろいろな標本や調査機器に触れることができる貴重な機会なので、講義だけでは伝わりづらい質感などを感じ取れるように意識して実習に参加しました。

▲野生動物の形態的特徴についての実習風景(2019年撮影)

▲様々な野生動物の骨の形態学的な違いを学ぶ

Q3 授業を通じて、どのような気づき(学び)を得られましたか?

 野生動物のことを理解するためには、歯や胎盤、毛などいろいろなサンプルを用いた調査が必要であることがわかりました。そしてこれらを実際に学ぶことで調査の難しさについても知ることができました。また、こうした調査が野生動物の保護管理において重要な役割を果たしていることが分かり、野生動物研究の意義や重要性についても考える機会になりました。

Q4 授業の特長(魅力)や、体験してみての感想を教えてください。

 本学科の特徴の一つである野生動物について本格的に勉強できる実習であり、野生動物について理解するうえで重要な知識や技術を幅広く学べることが魅力だと思いました。また、動物の毛や歯などの小さなサンプルの中にもたくさんの情報が詰まっていて、そうしたひとつひとつの情報を集積し、解析していくことが野生動物たちを知るうえでとても重要であるということを実感しました。

▲野生動物に取り付けた発信器の電波を八木アンテナでとらえる実習(テレメトリー調査)

■野生動物学実習シラバス概要

学年

2年次前期

授業のねらい

野生動物学において学んだ野生動物の構造、生態的特性、繁殖などに関して実際のモノを見ながら学ぶ機会とする。

到達目標

1.野生動物のからだの構造を理解する。
2.野生動物の生理・生態的特性を理解する。
3.野生動物の調査方法を理解する。

授業形態

解剖室での実習、野外調査実習