MENU

卒業生インタビュー

近江 那緒子

近江 那緒子2015年卒業

味の素AGF株式会社 原料チーム
応用生命科学部 動物科学科卒業

安心・安全な原料調達によって
ブランド価値を守り、高めていく。

乳や肉、油、香辛料といった原料の購買部門に所属し、製造部門へと安定的に原料を供給する役割を担っています。
供給が不安定にならないように、国内外の複数の商社や原料メーカーと商談を重ね、ときには自らの判断で即決。大きな金額を動かす醍醐味を感じられます。
ただし、商品の販売が好調だと原料不足に陥るリスクがあり、売れ行きが悪いと原料の余剰在庫によるフードロスのリスクが生じます。
そのため工場や本社と連携し、生産計画に応じた適量を適正価格で仕入れることがミッションです。
また、新商品の開発に向けて、新たな原料の仕入れ先を開拓することもあります。新規の取り引き先から調達する際には、自社で定めた原料の品質基準をクリアする必要があり、工場での監査業務も担当しています。
こうした食の品質管理に関わる仕事は、まさに私が日獣で興味を持った仕事で「安心・安全」のために、世界で高く評価されている日本の品質管理基準の策定や、これに対応するための仕組みづくりに携わりたいと考えていました。
一方で所属していた動物栄養学教室では、牛の乳量の確保を目的に、腸内細菌の活性化に効果的な飼料を研究しました。
研究成果の社会還元を重視する熱意あふれる研究室で、私も酪農における課題解決への意欲が研究の原動力になりました。
加えて、乳を取り巻く世界市況や、畜産業の現状など、酪農や乳業を多角的に学べる授業も充実していたため知識が多様化。
FTA やTPP のような貿易協定に関する知識も身につき、現在の業務に活かされています。