MENU

卒業生インタビュー

竹口 潤

竹口 潤2020年卒業

農林水産省 大臣官房係員
応用生命科学部 動物科学科卒業

ヤギの活用方法を探りながら
日本の畜産業を守っていく。

畜産技術系職員として農林水産省に入り、酪農家を対象とする補給金制度の運営に携わってきました。
学生時代は、畜産経営をテーマとするシステム経営学教室に所属。畜産農家の経営を安定させ、日本の畜産業を守るための方法を研究しました。
その際、当事者の努力だけでは状況の改善に限界があり、国主導での施策の必要性を感じたことが、農林水産省を志望したきっかけです。
入省後は、酪農家の生の声を聞きながら補給金制度を運用する立場となり、大学での研究成果は大いに活かされました。
その後、現在は農林水産大臣の国会答弁や、国会議員向けの情報提供に向けて、知識が豊富な対応者を省内で手配・調整する業務を担当しています。
国会議員の関心事や、畜産分野の最先端の情報に触れることができ、知識と視野の広がりを感じています。
一方、私自身の最大の関心事は、世界屈指の家畜頭数を誇るヤギの活用方法です。
例えば、ヤギ乳石鹸はアトピーへの有効性が期待できますが、認知度は低いのが実情。
日獣に入学したのも、こうした課題の解決方法を学ぶためです。
3年次にはヤギを専門とする家畜改良センター茨城牧場長野支場で動物科学科学外実習に臨み、ヤギの家畜人工授精師の資格も取得しました。
そして、この牧場には農林水産省からの出向で勤務できると知ったことが、同省を志望した何よりの理由。今後の目標は、ヤギを家畜として有効活用しやすい仕組みづくりや技術指導に貢献していくことです。