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卒業生インタビュー

田山 健吾

田山 健吾2015年卒業

株式会社 虎屋 生産支援部
応用生命科学部食品科学科 卒業

身につけた知識と経験が仕事へと向き合う自信になった

高校生まで部活動に打ち込んでいて、大学進学を考える際に浮かんだのが、自分の体づくりを考える中で持っていた食品への関心です。
生物が得意だったこと、卒業後のキャリアがイメージしやすかったことなどもあり、食品科学科へ進学しました。
その後、大学院修士課程を経て、老舗の和菓子製造販売会社である虎屋に就職しました。
入社以来、出庫前検査や賞味期限設定をはじめとした品質管理に取り組んでいます。
そもそも品質管理に興味を持ったのは、大学で取り組んだ細菌の研究がきっかけです。
主に乳酸菌に関する研究をしていたのですが、ここで培った力を仕事で活かしたいという思いが原点になりました。
ただし品質管理はお客様に商品を届ける生産工程の最終段階を担う部門であり、求められる責任も小さくありません。
そこでもっと自信を持って仕事に臨めるよう、大学院への進学を決めました。
思い返せば大学院で知識やスキルを高めたことが、就職後に大きく活きてきました。
細菌検査などの実務に求められるスキルは、研究の延長線上にあるものです。
精度を高めるべく日々学ぶことは多いですが、戸惑うことなく研究から仕事へと移行できました。
また大学で教職課程を履修した経験の中で身についた教える力や対話力は、後輩の指導や製造現場の方々とのコミュニケーションといった場面で活きています。
『おいしい和菓子を喜んで召し上がっていただく』というのが虎屋の経営理念なのですが、私自身も何よりめざしているのが、お客様一人ひとりに喜んでいただくことです。
これからも大学で学んだ力を土台としながら、歴史あるブランドを支える一人となれるよう、成長と挑戦を続けたいと思います。