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卒業生インタビュー

山田 愛

山田 愛2018年卒業

日本食研ホールディングス
東京技術開発部
応用生命科学部 食品科学科卒業

先生や仲間と研究室で過ごした日々。
そのなかで考え、学んだこと。

コンビニエンスストアやスーパーマーケットが独自ブランドとして展開するプライベートブランド商品を目にしたことがあると思いますが、私はそこで使用する業務用調味料の開発を手掛けています。
勤務する日本食研ホールディングスは、50年以上の歴史を持つブレンド調味料メーカーで、私は大手スーパーの総菜エリアに並ぶ唐揚げの下味調味料や唐揚げ粉、焼き鳥のタレ、さらには生鮮食品売り場に並ぶ味付け肉のタレなど、幅広い商品を担当しています。
顧客であるスーパーの方々や社内の営業担当とのコミュニケーションを大切に、求められている味わいやコンセプトを表現するために試行錯誤を重ねる毎日です。
商品開発から最終的な製品化まで一貫して一人の研究員が行うのですが、試作品を含めて開発する商品数は年間130ほど。
実際に販売に至るのはそのうち3割程度ですが、経験を重ねる中で採用率は上がってきましたし、スーパーとして大きく打ち出す看板商品の開発に関わる機会も増えてきました。
1年目から商品開発ができるということでこの会社を選んだのですが、もちろん当初は苦労することもありました。
そこで私を支えてくれたのが周囲の先輩方、そして大学で得た知識と経験です。
味わいを論理的かつ科学的に考えるための知識だけでなく、常に課題を意識する考え方や、トラブルが起きた際に原因を明らかにする力は特に研究活動を通して培われたものです。
食品安全学教室で吉田充先生や知久和寛先生が、その膨大な知識や考え方を、とてもフランクに私達に伝えてくれたことをよく覚えています。
そんな先生方に支えられて学んでいた研究室での時間は、確かに今の仕事につながっています。