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卒業生インタビュー

古谷 ゆかり

古谷 ゆかり2018年卒業

農林水産省 動物医薬品検査所
獣医学部獣医学科 卒業

公務員として、研究者として、
未来の獣医療を支えていくために

病を抱えた動物達と丁寧に向き合う臨床現場に憧れを抱いた一方で、学生時代から、より大きなスケールで、多様な角度から獣医療に貢献できないか、と考えていました。
そこで選んだのが、国家公務員という道。
法律や政策といった“仕組みやルール”をつくる立場から、これからの獣医療に貢献する仕事です。
所属する動物医薬品検査所は、動物用の医薬品や医療機器などの有効性や安全性、品質確保のための審査・検査・指導を行う機関。
そこで私は薬剤耐性菌を専門領域として、動物由来薬剤耐性菌の全国調査や国内外の獣医師・学生に向けた研修・啓発活動を行っています。
さらには国際会議への出席や農林水産省が発信する動画の制作など、手掛ける業務は多岐にわたります。
入省前には想像できなかったほど、さまざまな業務を任せてもらえることに当初は驚きましたが、日本全国や果ては世界的なスケールで仕事ができていることが、今では大きなやりがいになっています。
また仕事と並行して、社会人研究生として大学に所属しており、まずは研究成果を論文としてまとめ、博士号を取得することが目標です。
その先にめざすのは専門領域に長けた研究者としての視点と、得たものを現場に還元するという公務員としての使命の両方を大切に、日本や世界の獣医療に貢献できる存在となること。
振り返れば決して成績優秀な学生ではなかったと思いますが、そんな私がここまでの目標を描けるまでに成長できたのは、大学で先生方や友人達から得たたくさんの刺激とサポートのおかげだと感じています。