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卒業生インタビュー

加藤 あかね

加藤 あかね2017年卒業

富山市ファミリーパーク
動物課 衛生診療係
獣医学部 獣医学科卒業

命の誕生から終わりまで一生に関わる
動物園獣医のスペシャリストに。

日獣に入学した当初は、街の獣医師を将来像として思い描き、研究室も動物病院志望者の多い獣医外科学研究室に所属しました。
そんな私の転機となったのは、北海道の旭山動物園と、東京の上野動物園での学外実習。命の誕生から終わりまで、動物の一生に関われる動物園獣医師に魅力を感じました。
現在は動物園獣医師として約90種750頭の診察や治療を担当しています。
飼育員からの情報に加え、私自身も日常的に園内を回り、飼育動物の動きや糞を観察して健康状態を確認。診察を経て投薬計画や治療方針を考え、治療まで完結させます。
診察機会が多いウサギやモルモットは、人が触りやすく、しこりなどを見つけやすいため、大学時代に学んだレントゲン検査やエコー検査を行い、診断します。
また、私より体の大きいキリンやトラなどの大型動物は、就職後に勉強して知識を増やし、特有の病気や対処方法は過去のカルテや症例に関する論文を読み、飼育員と協力して治療します。
当園ではニホンライチョウなどの日本産動物の繫殖に力を入れており、日常の健康管理や発情期の判定をすることで繁殖が成功するよう努めています。
今後は、園内での症例を論文にまとめて学会発表に挑戦したり、海外の動物園を視察したりしながら、よりレベルの高い動物園獣医師をめざします。
思い返せば、大学時代も授業はなるべく教室の最前列で聞き、必死に勉強しました。
就職してからも日々勉強、一生勉強です。