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卒業生インタビュー

小田原 寧々

小田原 寧々2020年卒業

農林水産省
動物検疫所 中部空港支所
獣医学部 獣医保健看護学科卒業

畜産物や動物が媒介する
病気の侵入や感染拡大を“水際”で防ぐ。

愛知県の中部国際空港で、畜産物や動物の輸出入検疫を行う家畜防疫官をしています。
検疫の対象は多岐にわたり、例えば牛肉や豚肉などの畜産物の輸入では、生産過程での取扱いや加熱処理など、輸出国の家畜衛生当局と農林水産省の間で事前に取り決められた家畜衛生条件が守られているかを検査。
輸出国政府機関が発行した検査証明書と現物を確認し、さらに必要な場合は精密検査も実施します。
また、海外からの旅行者がハムやソーセージなどの畜産物を持ち込むことがあるため、動植物探知犬とともに、携帯品の検査を行うほか、畜産物の同梱が疑われる国際郵便物の検査も行っています。
畜産物以外に犬や猫など、生きた動物も検疫の対象で、海外から連れてくる愛犬や愛猫も狂犬病の国内侵入を防止するために検査を行います。
また、日本から出国する際にも検査が必要で、さらに渡航先の国に入国するための条件もクリアする必要があり、問い合わせに対応するときには、正確な情報提供を心掛けています。
この動物検疫という仕事を初めて知ったのは、大学1年次の職場体験です。
3年次にはインターンシップにも参加し、全国の国際空港や港で幅広い業務に携われる点に魅力を感じました。
3年次からは動物衛生の実務経験がある先生の研究室に所属。
動物の病気やワクチンに関する知識のほか、PCR 法などの検査手法を身につけ、そのことが現在に活かされています。
在学中は犬猫に関する講義や実習が多かったので、産業動物や畜産行政など、就職後に勉強すべきことが多いのですが、変化に富んだ多様な業務を楽しみながら、オールラウンドな対応力を身につけていくことが目標です。