実験を成立させるのは思っている以上に大変なこと、座学ではあまり興味の持てなかった分野に関して能動的に学べたことが自分にとってプラスになったと感じています。
2021年3月卒業
栄養学に興味があったからです。在学中、畜産現場での実習をさせて頂いた際、日ごろから病気が出ないような飼養管理をした方が生産性も上がるし管理も断然楽になると実感した場面がありました。獣医学科というだけあって病気の発生機序や治療方法はしっかり勉強していた一方で、栄養学に関しての知識はほとんどないことに気づき、動物の体を作る原料となる飼料に対しての興味がわいたことがこの仕事を選んだきっかけです。
主に「研究」的な業務と「技術」的な業務の2つに大別されています。前者の「研究」的な業務ではお客様のご要望に沿えるような製品づくりのために新原料の探索や飼料の加工条件の検討を行ったり、飼養試験を通して動物の状態や生産性にどのような影響が出るかを確かめたりします。後者の「技術」的な業務はお客様の農場に伺って動物の状態・飼養状況をお客様と確認し、問題があれば解決に向けた提案を行うというのが主な内容です。
私の場合、割合でいうと「研究」的な業務が多いですが、最近は「技術」的な業務も徐々に増えてきました。お客様のところで直面した問題が製品づくりのヒントとなることも多いですし、反対に自分で進めていた研究内容が思いがけずお客様にとって有益な情報となったりすることもあります。「研究」的な業務と「技術」的な業務は独立した2つの業務ではなく、互いに関連し合っていることを意識しながら日々の業務にあたっています。
「ゼロをプラスに引き上げる仕事」ができることに対してやりがいを感じています。
臨床の仕事は病気を治療する等、どちらかというと「マイナスをゼロに戻す仕事」が多いのに対し、飼料メーカーの仕事は配合飼料の配合内容や飼料メニューを改良して生産性を今以上に向上させる・畜産物に付加価値を付けるというように「ゼロをプラスに引き上げる仕事」が多いです。私は搾乳牛を担当していますが、牛に無理をさせることなく乳量を上げるには配合の内容をどう変えれば良いか、繁殖成績をもっと上げるにはどんな飼養管理が必要か、よりおいしい牛乳を生産するために飼料からアプローチできることは何か等々、テーマは多岐にわたっており、比較的自由に考えられる環境があるので考えるのが楽しいです。生理学・感染症学・繁殖学・生産動物学等、獣医学科で学んだからこそ使える知識・持てる視点があり、これらが視野をより広くしてくれていると感じています。