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ダイバーシティ推進室 Diversity

日本獣医生命科学大学

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ダイバーシティ推進室WEBサイトがOPEN!

学長メッセージ

生命に向き合う日々のまなざしで
ダイバーシティ環境づくりを推進しましょう。

学長メッセージ

日本獣医生命科学大学 学長
清水一政 (しみず かずまさ)

はじめに

日本獣医生命科学大学では、ダイバーシティ推進事業を前進させてまいります。
この活動は、私どもが2017年度に設置した「男女共同参画推進委員会」を引き継ぐものと位置づけています。男女がともに気持ちよく仕事ができるように、学校法人が設置する女性医師・研究者を支援する組織と連携しながら、教職員の意識調査アンケートの実施や啓発を目的とした講習会を開催し、男女共同参画への本格的な取組みを支援してきました。
また、2018年1月に策定した中長期計画では、ビジョンの一つに「個が評価される喜びに満ちた大学」と定め、そのアクションプランとして「安心して働ける職場環境の整備」「男女共同参画の推進」を掲げました。具体的には、女性研究者の出産・育児・介護などに対する支援体制の充実やワークライフバランスが保たれる環境の構築、それらを実現するための研究や業務のバックアップ体制の確立、および上位職への積極登用などに努めています。
こうしたなか、2019年度には「男女共同参画推進委員会」を「ダイバーシティ推進委員会」と改め、文部科学省技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」に採択されたことを機に、ダイバーシティ研究環境構築のための取組みをさらに加速しようという機運が高まっています。

「ダイバーシティ」との出会い

田畑を耕し、やがて酪農を営むようになった家に育った私は、朝日を浴びて輝く牧草の様子をじっと眺めているような子どもでした。
この大学で学び、獣医薬理学を専門とする研究者となり、産業動物である牛や馬と接する機会も多くありました。なかでも馬は、本学の馬術部の顧問を15年間務めたこともあって、とりわけ身近な動物です。そんななか、2000年代の初めに一頭の競走馬(牝馬)との出会いがありました。その馬の名前が「ダイバーシティ」だったのです。
競走馬の資質は、次の三つのタイプに大別されます。最初から先へ先へと走ろうとする「先行逃げ切り型」、ある地点からの突進力を秘めた「追込み型」、全体の中間あたりにいて状況に応じて前へ出る「自在型」の三つです。ダイバーシティはこの勝ちパターンのどれも体得していました。先頭に立ち逃げてよし、追い込みもよし、じっと真ん中で我慢もできた、まさに多様な才能を持つ馬でした。私にとって、もっとも思い出深い名馬です。
そんなこともあって、「ダイバーシティ推進事業」の活動については、出会うべくして出会ったという思いにかられます。

女性たちがもっと輝けるように

私は男ばかりの5人兄弟です。女の子がいる家庭と比べると、なんて殺風景な家だと長い間感じていました。全体からすれば、男女比のバランスはとれているのでしょうが、なぜこんなに平等ではないのかと恨めしく思ったこともあります。
本学でも、女性がもっともっと輝いていてほしいです。現在、全教員数の約2割に過ぎない女性教員の割合を検討し、文部科学省が推奨する3割に近づけていけるよう、全学的な教員の人事計画の見直しも行います。
かつての女性は、結婚・出産となると、いったんは仕事を退き、子どもの成長に合わせて復職の機会を待つことが多かったのですが、いまは違います。夫婦ともども育児にも力を合わせ、立ちはだかる障壁をクリアし、女性も望むようにキャリアアップを図っていける時代になりつつあります。また、そうならなければいけないと考えます。
日本人はもともと農耕民族、皆が手を携えて協調して事に当たってきました。一方、西欧社会は狩猟民族的というか、一匹狼として突き進む才に長けている人が多い。うっかり休んででもいようものなら不意を襲われますから常に注意深くいなければなりません。狩猟民族をルーツとする人たちに比べ、日本人はキャリアアップにしてもスローですが、人と人の連携を大切にするのは日本人ならではです。そんな日本的な背景を保ちながらも欧米の人たちのファクターも取り入れながら展開していくことが、このグローバル社会に求められているように思います。

ダイバーシティ推進室を開設

男兄弟の中で育った私ですが、喧嘩は好みません。大人になって家庭を築いてからも家族と言い争うこともなく、いたって平穏に過ごしてきました。
「尻尾を巻いて逃げる」とか「お尻を向けて退散する」ように、動物たちは無用な争いを避けます。人間も攻撃的になってしまいそうなときには、動物たちの方法を思い出してほしいものです。
私たちは日々、多様な生命と向き合い、そのことで優しさや協調性を培ってきました。ダイバーシティ推進事業の目標の一つにOne Healthが掲げられています。協力体制の取り方も人対人のみで考えるのではなく、身近な動物に目を向けてみると、改めて気づかされる方法があるはずです。仲間と争わず、協力しあえる日常があれば、楽しくほがらかな日々を送ることができます。それが一番の幸せだと思っています。
現在、ダイバーシティ推進委員は10名。活動拠点が必要ではないかと考え、学長室に隣接する部屋を「ダイバーシティ推進室」としました。ここが活動についての発信基地となります。文科省の中間評価が採択から3年目の2021年にあり、その後2024年まで推進委員を中心に、しっかりと歩みを進めて行きましょう。

ダイバーシティ環境研究実現イニシアティブ女性研究者研究活動支援事業 ダイバーシティ環境研究実現
イニシアティブ女性研究者研究活動支援事業

≪本件に関するお問い合わせ先≫

日本獣医生命科学大学
ダイバーシティ推進室
(庶務課:shomu@nvlu.ac.jp)