委員長メッセージ

ダイバーシティ推進委員会 委員長
小竹 佐知子
2019年4月に発足したダイバーシティ推進委員会は、本年2025年で活動7年目を迎えます。従前から取り組んできた男女共同参画をさらに発展させ、より広義の多様性(ダイバーシティ)の推進を通じて、「誰もが活躍できる環境づくり」の実現に向けて、今後も積極的に取り組んでまいります。
これまでの活動としては、共同研究の促進、研究支援員の配置、女性大学院生へのフェローシップ支給、論文投稿や国際学会参加に対する支援制度の整備に加え、英語講座、講演会、座談会などの開催を実施してまいりました。これらは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)による「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」および「同(女性リーダー育成型)」の支援事業の一環として行われたものです。このうち、6年間にわたり支援を受けてきた牽引型事業は、2025年3月をもって終了し、今後は学内予算による継続が望まれるところです。
これらの取り組みは、文部科学省が掲げる「女性教員比率3割」という目標の達成に向けた基盤づくりとして位置づけられ、一定の意識醸成が進んできたものと考えています。今後は、女性教員の積極的な採用や昇任の推進に加え、新たな制度である「ポストアップ教員」の導入を通じて、さらなる前進を図ってまいります。しかしながら、本学の現状は依然として目標には届いておらず、今後も継続的な意識改革と不断の努力が求められます。
最後になりますが、ダイバーシティ推進は委員会だけの取り組みではなく、大学組織に関わるすべての方々のご理解とご協力が不可欠です。引き続き、皆様のお力添えを賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。