日本獣医生命科学大学 日本獣医生命科学大学

委員長メッセージ

ダイバーシティ推進委員会 委員長 植木 美希

ダイバーシティ推進委員会 委員長
植木 美希

 本学は獣医学部と応用生命科学部の2学部4学科から構成される大学です。現在学生の6割以上が女子学生です。動物の生命や食と関わるので関心を持つが女性が多いとも言えます。それは持続可能な社会を実現する上とても重要なことです。研究と教育を担う女性教員の活躍が期待されています。

 文部科学省は女性教員比率3割を目標としています。本学は21%であり、全国的な農学系の大学とほぼ同等の比率ではありますが目標には届いていません。獣医学や畜産の分野はもともと女性研究者の少ない研究領域が含まれることや、在職する教員数が120名程度であることから、母数となる教員総数そのものの大幅増員が難しいことがあり、この6年間ではできるだけ3割に近づける努力はするものの現実的な試算から27%を目標としています。教授比率は2019年15%から20%を目標とします。目標実現に向けては思い切ったアクションプランも必要となるでしょう。ここは若い先生ではなく、現在の教授職が環境作りに努力が必要です。ただ最近は女子の採用比率が高いので、長期的には目標を超えることは難しくないと考えます。

 ダイバーシティ推進委員会は2019年4月にそれまでの男女共同参画推進委員会からダイバーシティ推進委員会へと改称致しました。この改称は、世界の潮流に合わせて本学における男女共同参画をより積極的にアクティブに多様性を推進しようとする決意の表明です。清水学長のもと、本学の目標である「誰もが働きやすい職場作り」の実現に向けて取り組んでいきたいと考えています。

 そのためにはまず本学で働く全ての教員の立場を知る、そして理解を含め、共感できる寛容の精神が必要であると思います。できる限りインクルーシブ・グロース(包括的な成長)の精神で取り組んで参ります。