卒業生インタビュー

大学・研究機関

日獣大では高い専門性を有した多彩な先生方から学ぶことが出来ました。その分勉強は大変でしたが、様々な視点から物事を考える力がつきました。

羽原 誠さん

山口大学 共同獣医学部 生体機能学講座 助教

2015年 学部卒業
2019年 大学院(博士課程)修了

この仕事を選んだ理由は何ですか?

遺伝子って面白そう!と思ったのが最初のきっかけです。学部2年時の講義で遺伝子の配列がたった1ヶ所変わるだけで病気の原因となることを知り興味を持ちました。遺伝子についてもっと知るために、3年生からは研究室に所属して動物の肥満に関わる遺伝子の研究に没頭しました。研究職に就きたいと思うようになりOB/OGの方に相談し、博士課程進学を決めました。博士課程では卒業研究や実習の指導にアシスタントとして携わるなかで、教育による後進育成の重要性を学びました。こういった経験から未来の獣医師の育成や研究による新たな発見を通じて獣医療に貢献したいと考え、大学教員を志しました。大学入学時は動物病院の獣医さんになる自分以外想像できていませんでしたが、大学での様々な経験が視野を広げてくれました。

仕事の内容を教えてください。

主に教育と研究をしています。教育面では主に獣医学部の学生さんに講義や実習をしています。講義自体はもちろん、資料の作成やコロナ禍では学習用動画の撮影・編集なども行いました。どうすれば分かりやすいか、興味を持ってもらえるかを常に考えて準備をしています。卒業研究指導も大事な仕事です。研究室の学生さんが自分で実験し研究成果を科学論文として発表できる様に実験方法の指導、結果の議論や論文執筆・プレゼン資料作成のサポートをします。
僕自身はがんの新しい治療法の開発を目指して「FKBP」というタンパク質の研究をしています。培養細胞を使った実験が主ですが、コンピューターでの解析なども行います。研究成果は論文として発表しています。他にも、論文やセミナーで勉強して新しい実験を計画したり、学会で研究者と交流したり、研究費を獲得するための申請書を書いたりします。教育以外の時間のほとんどは自身の研究に費やしています。

仕事のやりがいを教えてください。

学生さんの成長を間近で見られることにやりがいを感じます。学生さんが解けなかった問題ができるようになったとき、熱心に質問してくれるとき、難しい実験がうまくいったときなどは自分のことのように嬉しく思います。そして立派に獣医師として卒業していくのを見送ることができるのは大学教員の特権です。
また、自分たちの研究成果が論文として出版されたときには大きな達成感があります。出版した自分たちの論文が引用されるなどして他の研究者からの反響があると、自分たちの研究が役に立ったのだな、研究をやった甲斐があったなと感じます。最近は新しいがん治療薬の開発を目指した研究を行っています。実現できれば新たながん治療の選択肢として医療に貢献できる可能性があり、やりがいを感じて研究を進めています。

学生の時、打ち込んだことは何ですか?

勉強です(面白味がなくてすみません…)。試験前に友人たちと集まって勉強した日々を今でも鮮明に覚えています。獣医学は解剖学、生理学などの生物の基礎となる様な知識から内科学、外科学、病理学、繁殖学、薬理学、微生物学、寄生虫学、水族医学、野生動物学、感染症学、公衆衛生学など学習内容は多岐にわたります。対象動物も幅広く、膨大な知識が必要になります。日獣大ではこれらの内容を高い専門性を有した多彩な先生方から学ぶことが出来ました。その分勉強は大変でしたが、様々な視点から物事を考える力がつきました。学んだ内容が進路を決めるきっかけにもなりましたし、現在の仕事にも活かされており、大学での勉強が今の自分を作ったと感じています。